プロ野球のセ・リーグで、阪神が2リーグ分立後で初の連覇を果たした。シーズン終盤には一時失速して巨人に猛追されたが、首位を死守した。栄冠への軌跡を、主な記事とともに振り返る。(大阪デジタル編集部 上野将平)
開幕から試練、近本の離脱と高橋の快投
近本光司が広島戦で死球を受けて左手首を骨折した。約2か月半、戦線を離脱したが、9月には入団から8年連続でシーズン100安打を達成した。
9年目で初めて開幕ローテーションに入った高橋遥人が3戦連続で完封勝利。球団では1966年のバッキー以来、60年ぶりの快挙となった。この後も勝ち星を伸ばして、リーグトップに。
オールスターでの活躍と熊本地震への思い
マイナビオールスターゲーム2026のファン投票で、森下翔太が79万498票を集め、2年連続の両リーグ最多得票を記録した。シーズンの本塁打数も昨シーズンを10本以上上回った。
左腕・大竹耕太郎は7月28日、球宴中の休みに熊本県へ帰省した際、同県を襲った地震に遭遇した。地震後の初登板は8月6日のDeNA戦で、ヒーローインタビューで熊本への言葉を求められると、思わず涙ぐんだ。
優勝への原動力、中継ぎ陣と主砲の活躍
石井大智の不在で中継ぎ陣に不安があった阪神。リーグ優勝へ向けた後半戦のキーマンに、藤川球児監督は木下里都・工藤泰成両右腕を挙げた。2人は29日の巨人戦でも登板し、マジック点灯に貢献した。
佐藤輝明が通算500打点にたどり着いた。プロ6年目での達成は過去、長嶋茂雄ら限られた名選手だけが成し遂げたハイペース。シーズンを通して本塁打も量産した。
劇的なサヨナラ弾で首位死守、連覇へ
敗れれば首位陥落の一戦で、大山悠輔が延長十一回、劇的なソロ本塁打でDeNAにサヨナラ勝ち。その後、阪神は勢いを取り戻してリーグ連覇へ突き進んだ。