プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は17日、6試合制(4戦先勝)のセ・リーグのファイナルステージ第4戦が行われ、DeNAが8―5で阪神に逆転勝ちし、4連勝で2年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。DeNAは巨人とのファーストステージから6連勝。最優秀選手(MVP)にはDeNAの牧が選ばれ、今回から新設されたファン投票などで最も活躍した選手を選ぶ「JERA賞」にはDeNAの度会が選出された。24日から始まる日本シリーズでソフトバンクと対戦する。
阪神は逆転負けで4連敗
DeNAは八回、宮崎の適時打で1点差に迫ると、九回二死二、三塁から、三森の2点適時打で逆転。さらに井上朋、代打林の連続適時打で突き放した。阪神は森下の2打席連続本塁打など、相手を上回る14安打を放ったが、抑えの工藤が土壇場で力尽きた。
コンディション不良を押して2試合ぶりに先発した阪神の森下は「最後まで勝つ気でやったが、結果は結果」と話し、3試合ぶりに復帰した佐藤も「2試合出られなかったのは悔いだが、できることはやった」と悔しさを押し殺した。
復帰組が打線に迫力をもたらす
背水の陣で迎えた一戦。2人の復帰で打線の迫力が変わった。一回、森下の左前打で好機を広げ、大山の適時打でCS4試合目にして初得点。森下は五回にソロを放つと、七回には2打席連発となる勝ち越しソロ。佐藤も左中間二塁打で続き、伏見の犠飛で5点目のホームを踏んだ。
「(状態に)問題がないわけじゃない」と森下。2人とも万全ではなかったが、森下が3安打の固め打ちを見せれば、佐藤も2安打。2人の勝利に対する気迫がチーム全体に波及し、前日までの貧打がうそのように打線がつながった。
選手層の薄さが課題に
一方、CSを通じて「2人頼み」という課題も浮き彫りになった。第2、3戦はともに2安打に終わり、懸念されてきた選手層の薄さを露呈。2人に代わって起用された立石らが期待に応えられず、主力と控えの差が顕著に表れた。投手陣も、4試合で5本塁打と勝負所で一発を浴びた。
球団初のリーグ連覇後に待っていた4連敗。藤川監督は「球団の財産にしなければ」と言い、大山も「まだまだ強くなれるということ」と受け止めた。悔しい幕引きだった――では終われない。(豊嶋茉莉)