阪神は111試合を消化し、63勝47敗1分けの貯金16で、2位・巨人に3.5ゲーム差の首位に立つ。夏のロードで13勝7敗と好調な要因は、藤川球児監督が「後半戦のキーマン」に指名した工藤泰成投手(24)と木下里都投手(25)の急成長にある。
工藤と木下がブルペンを牽引
工藤は41試合に登板して3勝4セーブ、防御率1.03。今や九回を担う新守護神だ。木下も30試合に登板して3勝1敗9ホールド、防御率1.80で、試合の中盤を担っている。
藤川監督は7月30日、後半戦のキーマンとして「まずはロードに出ますのでリリーフの部分を。木下と工藤のポテンシャルを引き上げて、彼らを中心に勝負していこうかなと今、思っているところですけどね。あと五十数試合ですから、ビシッといけるんじゃないかというところを見たいです」と話した。
石井大智が実戦復帰
春季キャンプ中に左足アキレス腱断裂の重傷を負った石井大智投手(29)も23日のファームリーグ、ソフトバンク戦で193日ぶりに実戦復帰。最速152キロをマークして3三振を奪い、9月中の1軍復帰の可能性が高くなった。
野球は点を取るだけでは勝てず、投打のバランスが重要だ。阪神はシーズン前半戦では定まらなかったリリーフ陣が仕上がり、チームとしての強度が増した。試合の中盤までに1点でもリードしておけば、逃げ切れるブルペンになった。
雨天中止となった22日のDeNA戦(横浜)が9月24日に組み込まれれば、同17日の広島戦(甲子園)から26日のDeNA戦(横浜)まで10連戦になる。過酷な日程だが、工藤と木下の存在が自信を深めてくれる。
工藤&木下&石井の豪華な快速球トリオが完成すれば、仮にリーグ連覇を達成し、日本シリーズでソフトバンクと戦うことになっても、ブルペンが完全に整備された今の阪神であれば、1勝4敗と惨敗した昨年のようにはならないのではと感じさせる充実度だ。



