巨人が阪神に1-0で競り勝ち、3連勝を飾った。二回に松本の適時打で挙げた1点を守り切り、阪神戦の連敗を7で止めた。先発の竹丸は7回無失点で10勝目を挙げ、阪神は今季ワーストタイの4連敗となった。
竹丸、制球難も球威で押し切る
ルーキー左腕の竹丸は、制球が乱れて苦しい立ち上がりだったが、「厳しいコースを狙ってボールになるより、(球に)強さがあれば押し切れる」と腹をくくった。一回、内野安打と四球で招いた一死一、二塁のピンチでは、佐藤をスライダーで二ゴロ併殺に打ち取った。中盤以降も球威は衰えず、150キロ台を連発。直球が走り、決め球の変化球の威力も増した。七回は先頭の佐藤をスライダー、大山をチェンジアップでいずれも空振り三振に仕留めた。
前回登板までの約3週間の二軍調整を経て、心境に変化が生まれたという。「コントロールは良くないと割り切り、思い切って腕を振る」。疲労が抜けて球威が戻り、杉内投手チーフコーチも「腕を振って投げるようになったから、曲がり球で狙って三振が取れるようになった」と復調を感じ取っている。
松本の一打が決勝点に
大一番でベテランの力が光った。チームが4連敗していた難敵の村上から、巨人の松本が虎の子の1点をたたき出した。二回、先頭の坂本が左前打で突破口を開き、一死一、三塁の好機で打席へ。「先輩たちがいい形でつないでくれた。あとはかえすだけなので、細かいことは考えずにいった」と積極的に仕掛けた。1ボールから、内角低めの球を捉え、左翼線へ運ぶ二塁打。試合前時点で得点圏打率3割4分7厘の勝負強さを発揮し、ベース上で笑みがこぼれた。
昨季も日本ハムで優勝争いを経験しているが、この日の試合前は「久しぶりにいい緊張感があった」。坂本や丸と同じく重圧を力に変え、役割を果たせるのは経験のなせるわざだろう。「まだそんなに近い距離にいるとは思っていない。追っている立場。気負いもない」と松本。地に足を着け、シーズンの最終盤へと向かう。
橋上監督代行のコメント
巨人・橋上監督代行は「本当に大変な試合でしたね。(竹丸は)四回くらいから、球のキレと制球が随分良くなった。(松本の適時打が)1本出てくれて、まさかその1点で勝ちきれるとは思わなかった」と振り返った。



