「春の高校バレー」として知られる「JVA第79回全日本バレーボール高等学校選手権大会」の出場権をかけた秋田県代表決定戦の男女決勝が24日、秋田県横手市のIRISOアリーナ横手で行われた。男子は強豪の雄物川が32年連続32度目、女子は秋田令和が2年ぶり5度目の全国大会出場を決めた。全国大会は2027年1月4日に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。
雄物川、3年生が牽引し安定した試合運び
男子の雄物川は第1セット中盤まで点を重ねては秋田工に迫られる展開だったが、エース松任佑征と菊池和葉の190センチ級3年生コンビのブロックがよく決まり、後半で一気にリード。第2セットも、伊藤和波と最上竣英のブロック、松任に加え最上、菊池、小野瑛太のアタックと3年生が牽引し、安定した試合運びで相手を引き離した。
秋田工は、エース小林咲太郎(3年)が計64本のスパイクを放ったが、及ばなかった。
秋田令和、着実なブロックで2年ぶり5度目
女子の秋田令和は、第1セットで相手のミスに乗じ6―3とライバルの由利をリード。さらに、3年生の久留嶋夏凜の鋭いスパイク、鈴木亜莉沙のサービスエースなどで4連続得点となり、試合を有利に進めた。第2セットは、調子を戻した由利に前半でリードを許すが、鈴木、久留嶋のスパイクが次々決まる一方で、着実なブロックが奏功した。由利は、3年生の鈴木万倖、佐々木優美らが強打で迫ったが、及ばなかった。
男子・雄物川の本間海翔監督は「エース松任にボールが集中しすぎたので、アタッカーを複数に分散し、高い攻撃をしっかり維持できる態勢にしたのが奏功した。都合で出場できなかった186センチの3年生セッターが全国大会は復帰するので、高さのバレーで臨みたい」と話した。小野瑛太主将は「先輩たちの連続記録を更新できてうれしい。序盤から最後まで自分たちの持ち味のブロックを決めて、相手のエースを封じ込めることができた。相手のブロックも高かったが、ワンタッチ取ってアウトにするなど計算した攻撃を心掛けた」と振り返った。
女子・秋田令和の石黒麻紀監督は「高校総体などで負けて、長い夏を必死に練習したことで課題を克服できた。高さがないチームでも、ブロックとレシーブを冷静に着実に決めることで得点につながった。全国大会でも自分たちのペースと雰囲気をいかに保つかを大切にする」と語った。鈴木亜莉沙主将は「今大会では、自分たちが勝とうと決めていた。学年を超えた仲のよさがチームの売りで、攻撃の際も相手コートのどこが空いているかを後ろから声掛けで教えてもらえたのが大きかった。まだ課題もあるので、全国大会までに克服したい」と意気込みを語った。