柔道山下泰裕氏、ロサンゼルス五輪決勝前の覚悟を語る
山下泰裕氏、ロサンゼルス五輪決勝前の覚悟

1984年ロサンゼルス五輪で、山下泰裕氏は柔道無差別級決勝に臨んでいた。右ふくらはぎの肉離れを抱え、準決勝では初めて外国選手の技で投げられた。佐藤宣践監督や周囲も衝撃を受け、控室は重い雰囲気だったという。

決勝の相手と監督の助言

決勝の相手はエジプトの巨漢モハメド・ラシュワン選手。軸足を負傷していたため、どう倒すか全く浮かばなかった。佐藤監督は「投げるチャンスがなかったら、わざと投げられて寝技に持っていく選択肢もある」と助言。さらに「なあ泰裕、この試合で、俺とお前の師弟関係は最後にしよう」と言った。

山下氏はこの言葉を「これが最後の試合と思って行ってこい」という覚悟の言葉と受け止めた。教え子が大事な試合で怪我をしたことへの思いもにじんでいたかもしれないと振り返る。

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開き直りと集中

万全に近い状態で臨んだ多くの試合とは状況が違ったが、開き直ることや覚悟を決めて腹を括ることも大事だと語る。そして「試合になれば少なくとも一回はチャンスはある。そのチャンスを生かせるかどうかが勝負の鍵だ。機会を呼び込むためにも、これまで以上に強い心で向かっていこう」と考えていた。

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