W杯準決勝で光った両GKの長所 ピックフォードとE・マルティネスを元日本代表GKが分析
W杯準決勝の両GK分析 ピックフォードとE・マルティネス

元日本代表ゴールキーパーの楢崎正剛氏が、2026年ワールドカップ準決勝で死闘を繰り広げたアルゼンチンとイングランドの両GKを分析した。イングランドのジョーダン・ピックフォードは、プレミアリーグのエバートンに所属し、左足から繰り出すロングキックが最大の武器だ。楢崎氏は昨冬にエバートンの練習を見学した際、チームの監督から「キックの質に定評があるので、どんどん引き出していきたい」と聞いたという。

ピックフォードの特長:至近距離での好守と駆け引き

ピックフォードはシュートストッパーとしても優れ、至近距離からのシュートを確実に防ぐ。クロスからのシュートも的確にさばき、派手なセーブでチームを盛り上げるスタイルだ。試合中は味方や相手選手、審判、ベンチとも積極的にコミュニケーションをとり、プレッシャーをかけたり駆け引きを仕掛ける。

E・マルティネス:安定した守備とロングボールでゲームを構築

一方、アルゼンチンのエミリアーノ・マルティネスは、安定した守備をベースに自らゲームを作るタイプ。相手のプレスを逆手に取ったロングキックで守備網を崩す。準決勝では、マルティネスのロングフィードが前線につながり、一気の速攻からゴール至近距離のシュートに至ったシーンがあった。これをピックフォードがはじき出し、両GKの長所が如実に出た場面となった。

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両GKのキャリアと人間性

マルティネスは前回カタール大会で最優秀GKに選ばれたが、表彰式でのジェスチャーが物議を醸した。しかし楢崎氏は「少しクレイジーな一面もあるが、それが魅力。アストンビラで正GKになるまでの長い下積みを考えると、我慢強く人間味のある人かもしれない」と評した。マルティネス33歳、ピックフォード32歳とGKとして完成された年齢であり、両者とも長くポジションを維持しているのは実力と周囲への安心感があるからだ。

大会全体の傾向:質の高いGKの重要性

今大会では上位に残るチームに質の高いGKが存在した。マンツーマン守備が増える中、GKには裏を取る正確なロングボールで最短でゴールを狙う能力が求められる。同時に、ゴールを確実に守り、一つのセーブで流れを変える力は不変だ。サッカー大国のGKは攻守両面でチームに大きく貢献する質の高さを持っていると楢崎氏は結論づけた。

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