メッシとエムバペが8得点でトップ、得点王争いは最終盤へ
サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は、決勝と3位決定戦を残すのみとなり、得点王争いも佳境を迎えている。ここまで最多8ゴールを挙げているのは、アルゼンチンのリオネル・メッシとフランスのキリアン・エムバペだ。両者は大会を通じて圧倒的な得点力を示し、ゴールデンブーツの行方は最終盤に差し掛かった。
メッシは自身初のW杯得点王を狙う。1次リーグ初戦でエムバペが2得点を挙げた数時間後、ハットトリックを決めて衝撃を与えた。大会中に39歳の誕生日を迎えたメッシは、以前のようなドリブル突破は減ったものの、相手が嫌がるポジションを探し続け、シュート精度とゴール前の嗅覚は健在だ。決勝トーナメント2回戦まで5試合連続ゴールを記録。延長戦が続く厳しい戦いに「肉体的にとてつもないエネルギーを削っている」と語るが、イングランドとの準決勝では無得点ながら2アシストを記録し、規定によりランキングトップに躍り出た。
一方、前回大会で23歳にして得点王に輝いたエムバペは、2大会連続の得点王を目指す。持ち前の爆発的なスピードに加え、シュート技術に磨きがかかった。準々決勝のモロッコ戦では、相手に詰められながらも右足を振り抜き、わずかなコースを通してゴールを決めた。準決勝のスペイン戦では封じられ無得点に終わったが、3位決定戦が残っている。「国を代表している情熱があり、勝たなくてはいけない義務がある」と語るエムバペは、大会連覇がかかるメッシより個人記録に集中しやすい状況にある。スペイン戦のいら立ちを晴らすゴールラッシュが期待される。
ケーンとベリンガム、6得点で追う デンベレらにもチャンス
メッシとエムバペを2差で追うのが、イングランドのハリー・ケーンとジュード・ベリンガムのコンビだ。両者はともに6得点を挙げている。ケーンが空けたスペースをベリンガムが狙うなど、好連係で得点を重ねてきた。3位決定戦でエムバペと対戦するケーンは、直接対決で得点を伸ばす可能性がある。
また、5ゴールのウスマン・デンベレ(フランス)とミケル・オヤルサバル(スペイン)にもチャンスは残っている。決勝と3位決定戦の結果次第で、ゴールデンブーツの行方は大きく変わる。
2桁得点なら54年ぶりの快挙 歴史に刻まれるか
1980年代以降のW杯得点数を見ると、前回8ゴールのエムバペは2002年日韓大会のロナウド(ブラジル)と並んで最多タイ。もし2桁得点に達すれば、1970年メキシコ大会のゲルト・ミュラー(西ドイツ)以来の快挙となる。1958年スウェーデン大会でジュスト・フォンテーヌ(フランス)が記録した13ゴールは遠いが、それに少しでも近づくストライカーの輝きが期待される。
決勝と3位決定戦を残すだけとなった今大会。スター選手たちの実力が存分に発揮される中、誰がゴールデンブーツを手にするのか。注目の最終盤が続く。



