韓国サッカー協会が外国人審判らに性接待していたとされる疑惑を巡り、韓国警察は性売春斡旋容疑について公訴時効が成立しているとの見解を示した。事実上、これで捜査は終結する。
疑惑の内容と捜査状況
疑惑は2011年から12年にかけて、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会のアジア予選やロンドン五輪のアジア予選など7試合で、外国人審判ら約10人に性接待が行われたとされる。韓国代表はこの7試合で5勝2分けの成績を残している。
韓国文化体育観光省が16年の監査で確認していた事実を、韓国メディアが最近になって報じた。ソウルや蔚山などのマッサージ店で性接待があり、代金は韓国協会の法人カードで支払われていた。接待の対象となる審判には日本人も含まれたとされる。
日本協会の調査と対応
日本協会は関係する審判員7人を調査したが、試合結果の操作への働きかけや不適切な接待の事実は確認できなかったという。だが判定の公正、公平に疑義が生じては、競技が成り立たない。
過去の事例として闇に葬り去れば、サッカーに対する信用は地に落ちたままとなる。世界のサッカー界は、決してこの問題をうやむやのまま終わらせてはならない。
韓国協会の機能不全とFIFAの混乱
韓国警察が捜査を打ち切るなら、韓国協会が自ら解明に力を尽くし、公表すべきである。韓国協会は現在、前協会長の鄭夢奎氏が別件の捜査対象となっているなど、機能不全に陥っている。
韓国協会に当事者能力を見込めないなら、上部組織であるアジア・サッカー連盟(AFC)や国際サッカー連盟(FIFA)が調査に乗り出し、結果に応じて厳正な処分を科さなくてはならない。
総本山のFIFA自体、インファンティノ会長の専横ぶりやその去就をめぐり深刻な分裂状態にある。欧州連盟はW杯などFIFAの主催大会をボイコットする姿勢を崩していない。混乱の最中であっても、この審判に対する性接待疑惑は競技の根幹である試合の価値を毀損するものだ。サッカー界は大いなる危機に瀕していると認識すべきである。



