ベンチで勝利を見届けると、ソフトバンクの上茶谷大河からようやく笑みがこぼれた。DeNA時代の2023年6月以来の先発で、6回を5安打2失点。今季5勝目に「なかなかない先発で勝てたのは、野手のみなさんのおかげ。感謝したい」と頭を下げた。
立ち上がりから飛ばす
「初回から飛ばそうと思った」という立ち上がり。三回まで1安打無失点。4三振を奪った。「直球の調子がよかった」と上茶谷。150キロ台の直球に威力があり、スライダーにフォーク、シュートなど持ち味の多彩な変化球も生きた。四回のピンチも最少失点でしのぎ、試合をつくった。
現役ドラフトから這い上がった29歳
プロ8年目の29歳。24年オフに現役ドラフトでソフトバンクに移籍してきた。新天地で2年目の今季は、春季キャンプから先発転向をめざしたが、チーム事情で中継ぎに。この試合前まで26試合で4勝、10ホールド、1セーブ。ブルペンに欠かせない存在となっていた。
先発陣の苦しい台所事情
着々と首位固めをするチームだが、シーズン半ばにきて先発の台所事情は苦しい。昨季12勝のモイネロは2軍暮らし。大関も不安定な投球が続き、期待された新戦力の徐若熙もけがで離脱した。18日からは9連戦も控える。踏ん張りどころを前に、小久保監督は「(先発ローテの)谷間で十分な役割を果たしてくれた。かなり大きい」とうなづく。
4年ぶりの白星、独特の表現
上茶谷にとって、先発での白星は22年9月以来、4年ぶりだ。「(4年なら)もう一回、大学にいけるやん」。独特な表現力だけではなく、マウンドでも存在感を放った。
倉野コーチ「いきなり序列が上がった」
倉野投手チーフコーチは上茶谷について「中継ぎのように飛ばすと球速が落ちるけど、全く落ちなかった。本当にすごいのひと言に尽きる。次の先発も?もちろん。むしろ(先発陣で)いきなり序列が上がったくらいの投球だった」と絶賛した。
柳田の同点ソロも光る
柳田は六回に11号同点ソロ。「ロッテのポランコ選手のスイングをイメージして、イメージ通りの打撃ができた。なぜポランコ選手って?ひらめきです」と笑顔で語った。



