尚志、終盤の集中打で福島工を突き放す
第108回全国高校野球選手権福島県大会は12日、4球場で1回戦8試合が行われた。尚志は福島工との一戦で、七回と八回に3番・柳田選手が2打席連続で適時打を放つなど計4点を加え、九回にも4番・相楽選手のダメ押し適時打などで3点を挙げ、終盤に突き放した。先発の加藤投手は1失点完投で打線を支えた。福島工は六回に2番・佐藤愛選手が適時打を放つも、反撃はここまでだった。
福島成蹊、23得点の猛攻でコールド勝ち
福島成蹊はあぶくま柏鵬・石川相手に五回コールド勝ちを収めた。一回に相手の失策や2番・阿部選手の適時二塁打などで8点を先制。二、三回にも追加点を挙げ、四回には打者13人の猛攻で突き放した。あぶくま柏鵬・石川は3番・増子選手が2安打と気を吐いたが、後続が続かなかった。
いわき総合、宇佐美の決勝打で郡山東に勝利
いわき総合は郡山東に1点差で勝利した。二回に7番・斉藤選手の内野安打と8番・山崎選手の犠飛で2点を先制するも、その後同点に追いつかれた。しかし五回、4番・宇佐美選手が適時二塁打を放ち決勝点を挙げた。郡山東は8番・渡辺凌選手の適時二塁打や、渡部投手が147球を投げ切る力投を見せたが、惜敗した。
安積黎明、初回の集中打で橘を下す
安積黎明は初回から優位に試合を進め、2回戦進出を決めた。一回、1番・溝井選手が四球で出塁すると、2番・石川選手が適時二塁打を放ち先制。4番・鈴木選手の犠飛などでこの回3点を挙げた。守備では芳賀投手と三瓶投手の継投で相手打線を封じた。橘は九回に満塁の好機を作るも、1点が遠かった。
磐城桜が丘、シーソーゲームを制す
磐城桜が丘は須賀川桐陽との打ち合いを制した。1点を追う八回、二死から5番・武田選手の適時打で同点に追いつき、8番・小宅選手が押し出し四球を選ぶなどして2点を勝ち越し、そのまま逃げ切った。須賀川桐陽は安打数で5本上回ったが、12与四死球、6失策と守備で精彩を欠いた。
須賀川桐陽・小美野投手、180球の力投も実らず
須賀川桐陽の小美野慶志投手(2年)は、3年生から託された「おまえは胸を張って1番を背負っていい」という言葉を胸にマウンドに立った。雨で緩んだマウンドに苦しみながらも、ほぼ毎回ランナーを背負いながら根気強い投球を見せたが、八回に3点を失い逆転を許した。180球の力投は実らなかったが、後藤大樹主将(3年)からは「最後まで投げ抜いてくれて感謝しかない」とねぎらわれた。試合後、右腕は「今日のことを絶対忘れずに毎日がんばっていきたい」と誓った。
白河、高橋慶の好継投で福島西に勝利
白河は福島西との接戦を制した。1点を追う三回、二死一、二塁で7番・高橋悠選手が左前へ適時打を放ち同点。五回にも二死二塁で左前へ運び勝ち越した。守備では三回途中から登板したエース・高橋慶投手が無失点に抑えた。福島西は二回に相手の四死球から先制するも、計12残塁と攻めきれなかった。
白河・高橋悠、3安打2打点の活躍
白河の高橋悠真選手(2年)は、1点を追う三回、二死一、二塁で「初球からいく」と自信のある内角の変化球を左前へ運び同点適時打。五回にも二死二塁で左前へ勝ち越し適時打を放ち、チームを勝利に導いた。この日3安打2打点の活躍も「自分だけで取ったわけではない。ランナーが入れてくれた」と謙虚な姿勢を見せた。直近の練習試合では打撃に不安を抱えていたが、仲間からの助言でボールを体の近くに引きつけて打つことを意識し、大会直前で感覚をつかんだという。次戦に向け「エラーをしても良いプレーをしても一喜一憂せず、気を引き締めていきたい」と冷静に語った。
いわき総合・宇佐美主将、会心の決勝打で単独初勝利
いわき総合の宇佐美圭生主将(3年)は、試合後に整列し校歌を響かせ、「野球人生で一番の思い出」と笑顔を見せた。2年までは連合チームを組んでいたが、今春から新たに選手12人が加わり、4年ぶりの単独出場を果たした。人数が増えにぎやかになったチームで、主将として前向きな声かけを心がけてきた。始発電車で登校し、朝早くからティーバッティングに励む努力家で、荒井巌重監督は「努力と負けん気でチームを引っ張ってくれている」と信頼を寄せる。この日はバッテリーを組む坂本結飛投手(2年)に「ナイスボール、最高だよ」と声を掛け続け、四回以降は無失点に抑えた。4番としても同点で迎えた五回二死三塁、「俺が決める」と直球をはじき返し、左翼手の頭上を越える決勝打を放った。願い続けた「単独チームとしての1勝」を自ら呼び込んだ主将は「ここで終わらず、自分の適時打で次も勝ちたい」と闘志を燃やした。
14日は5球場で2回戦10試合が予定されている。



