柵木幹太五段、盲点の▲2五歩で上野裕寿六段を撃破し5組優勝
柵木五段、▲2五歩で上野六段を撃破し5組優勝

第39期竜王戦5組決勝が5月28日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われ、柵木幹太五段が上野裕寿六段を破り、クラス優勝を果たした。両者は4組への昇級と2期連続昇級による昇段をすでに決めており、優勝賞金157万円と決勝トーナメント進出をかけた一戦となった。

序盤の駆け引き

振り駒で先手となった柵木は、相掛かり模様から積極的に銀を繰り出す棒銀を採用。一方、後手の上野は△7二銀と早めに上がり、定跡形を避けて力戦に誘導する狙いを見せた。解説の村田顕弘六段は「でかい一番です。自分はまだ決勝トーナメントに出たことがないからうらやましい」と語った。

両者は関西奨励会出身で、現在もネット対局による研究会を定期的に行う間柄。互いの棋風について、柵木は「上野六段は若いが、風格があって崩れない将棋」と評し、上野は「柵木五段は序盤研究が行き届いた居飛車党。中終盤も丁寧」と語る。

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中盤の攻防

上野の変則的な序盤作戦により、図の△5二玉の局面は公式戦に前例のない展開となったが、形勢は互角。柵木はここで長考に沈み、昼食休憩に入った。

柵木は愛知県西尾市出身で2023年4月に25歳でプロ四段に。竜王戦3期目で早くも4組昇級を決めた。上野は兵庫県加古川市出身で、2023年10月にプロ四段になった直後、新人王戦と加古川青流戦で優勝する勝負強さを持つ。

決着

終盤、柵木が放った▲2五歩が上野の盲点を突き、そのまま押し切って勝利。柵木は5組優勝と決勝トーナメント進出を決めた。

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