ラグビー日本代表に二刀流、来年のW杯初出場狙う…FW・BKこなし「ハイブリッドなプレー目指す」
ラグビー日本代表に二刀流、来年のW杯初出場狙う…FW・BKこなす

開幕が1年後に迫ったラグビー・ワールドカップ(W杯)豪州大会に、FWとBKの「二刀流」で初出場を狙う日本代表選手がいる。ニュージーランド出身のティエナン・コストリー(26)(神戸)だ。パワーとスピードを兼ね備えた万能選手は、「BKとFWのハイブリッドなプレーを目指している」と桜の戦士の切り札に名乗りを上げる。

PNC米国戦で存在感

先月中旬のパシフィック・ネーションズ杯(PNC)準決勝・米国戦で、後半17分にWTBの選手に代わって出場。同25分頃、自陣でパスを受けると鋭いステップで1人をかわして一気にトップスピードへ乗った。約40メートルを走り、味方のトライを演出した。さらに防御では密集近くで激しいタックルを見せ、FWさながらの存在感を示した。

万能ぶりが評価される

ラグビーを始めた頃はスピード豊かなBKだった。高校時代にFWへ転向したが、進学した環太平洋大でもFBでのプレー経験がある。神戸に加入後はFWを主戦場とし、昨季のリーグワンではFLでベスト15に選ばれ、ベストタックラー賞も受賞した。

1メートル92、106キロの屈強な体に敏しょう性も併せ持つ。この特徴に目を付けたのが、日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチだ。PNCで日本は8人の控えのうち消耗の激しいFWに6人を充て、BKは専門のSH含めて2人だけだ。FWが本職のコストリーがBKもこなすことができれば、「非常に貴重な存在」と指揮官は話す。

今季全8試合に出場

今季の代表戦は全8試合に出場。7試合が途中出場で、試合展開によってFWにもBKにも入った。「背中に何番をつけていようとも、自分らしくやっていきたい」とコストリー。戦術の幅を広げる存在となれれば、夢舞台は近づく。