18日に広島グリーンアリーナで開催された『RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA』の全試合終了後、榊原信行CEOが総括インタビューに応じた。初の広島開催の熱気、メインイベントで勝利したバンタム級王者ダニー・サバテロ、女子ファイターによる「見えないトーナメント」、そして9月の『超RIZIN.5 浪速の大復活祭り』のカードについて語った。
初の広島大会、チケット完売の熱気
榊原CEOは広島大会について「PRIDEの時代から広島で大きな格闘技大会を開催したいという野望があった。タイミングよく広島グリーンアリーナの日程を出していただけたので、やるしかないと踏み切った」と経緯を説明。名古屋など地元コネクションがある地域と違い、広島は「手探りの中でのスタート」だったという。
広島テレビの全面的な協力により、地元プロモーションが功を奏し、「大会直前になればなるほど広島エリアからの熱がすごくなっていくのを肌で感じ、驚いた」と振り返る。チケット販売では安い席やA席は早々に売り切れたものの、SRS席やVIP席は最後まで残り「売り切れないのかな」と心配したが、最終的にVIP席まで全て完売。「地元の熱をうまく作り出せた結果であり、とても満足している。近い将来、必ず広島でRIZINを開催したい」と強い意欲を示した。
試合内容の振り返りと萩原京平へのエール
試合内容について榊原CEOは「戦前に予想していた展開に近い」と総括。女子スーパーアトム級の「見えないトーナメント」では、日本選手が非常にアグレッシブに戦い、伊澤星花がいない中でもレベルの高い攻防が繰り広げられたと評価した。
フェザー級では、カルシャガ・ダウトベックと萩原京平の勝者を9月の平本蓮戦の第一候補と位置づけていた。結果、萩原は敗れたが、「志願してここに出てきた彼には、少し休んで足元を見つめ直し、また這い上がってきてほしい」とエールを送った。フライ級の山本アーセンvs.ヒロヤについては「上位陣に追いつき追い越すためのスタンスで臨み、最後まで2人の魂のぶつかり合いを見せてもらい、非常に見応えのあるドラマチックな試合だった」と称賛した。
メインイベントのダニー・サバテロについては「これだけの結果を出すと悪く言えない。『よくやった』と言うしかない。打撃もしっかりできる引き出しの多さを見せつけた。次の挑戦者として井上直樹の名前も出していた。RIZINのチャンピオンとして、今後生まれてくる強豪外国勢とのマッチアップも含め、トップが輝き続けることを期待する」と語った。
地方大会の広がりと濃度の高いファン
広島大会の会場の盛り上がりと若い観客の多さについて、榊原CEOは「RIZINの熱が全国に届き、ファンがしっかりいることを新しい地域に行くたびに確認できている。広島にもこれだけの熱狂があり、それに飢えているファンがいるという確認ができたことは大きな成果。物販の売り上げも地方大会とは思えないほどで、RIZINを深く理解し興味を持ってくれている『濃度の高いファン』がたくさんいることをありがたく思う」と手応えを語った。
9月超RIZIN.5へ、ダウトベックvs平本蓮発表に全力
今回の大会を皮切りに、8月のTOYOTA ARENA TOKYO、9月の京セラドーム大阪と続く「真夏の3連戦」について、榊原CEOはダウトベックの勝利を受けて「ダウトベックは足を痛めているかもしれないが、9月は問題ないはず。20日に会見があるが、それまでに両者の合意を取り付けて、20日に発表できるように最大限やってみたい」と述べた。
20日の会見は『RIZIN史上最大の超絶スケール 超緊急&超ド級カード発表記者会見』と銘打たれているが、榊原CEOは「広報担当の笹原圭一に『大丈夫?こんなタイトル出して』と言った。そしたら『中身がはっきりしないから、とりあえず大袈裟に打ち出そう』と。ただ、期待だけ膨らませてファンをガッカリさせるのが一番ダメ。20日までに皆さんの期待を上回る準備をしっかりして、発表にこぎつけたい。準備は整いつつあるが、最終的なブラッシュアップをして、皆さんが『えっ!』と驚くようなカードをズバッとお届けしたい」と意気込みを語った。
サバテロの9月出場希望と女子トーナメント
メインで勝利したサバテロが「9月大会にも出たい」と発言したことについて、榊原CEOは「僕の構想の中には全く入っていなかった」と笑いながらも、「立派な王者になりつつあるが、1回いい仕事をしたからといって油断してはダメ。手綱を緩めずに、2回3回とメインとしての仕事を積み上げてほしい。彼は『20年王者でいる』と豪語していたので、その言葉通り輝き続けてほしい」と期待を込めた。
女子の「見えないトーナメント」で大島沙緒里が一本勝ちを収めたことについては、「素晴らしかった。勝つのであれば早いラウンドでの一本勝ちをと思っていたが、本当に引きの強い選手だ。対戦相手のイ・イェジ選手のフィジカルも強かったが、それをものともしない『さすが大島』という内容だった。一方で、イ・イェジ選手はファンサービスも素晴らしいので、また彼女にもチャンスはある。女子格闘技を輝かせるためには国内だけでは足りず、韓国からもスター選手が生まれることは非常に大事なので、引き続き参戦してほしい」と述べた。



