『ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』のメディアデーが8日、大阪市内のホテルで行われ、青木真也との一戦を控える朝倉未来が、現在の心境、契約体重への適性、独自のプロ意識、そして今も自問し続ける「幸福論」について語った。
減量は「いつもより楽」、組技トレで筋肉量増加
今回の契約体重は、普段のフェザー級(66キロ)より重いライト級(71キロ)。朝倉は「いつもより減量が楽。2日前の時点でめっちゃ力が出そうな雰囲気がある」と万全の調子をアピール。昨年大みそかのラジャブアリ・シェイドゥラエフ戦以降、組技中心のトレーニングを重ねたことで筋肉量と通常体重が増加したことを実感している。
青木への敬意と「倒すことしか考えていない」
対戦相手の青木に対し、「自分がプロになる前から第一線で盛り上げてきた選手」と深いリスペクトを示す朝倉。だが「時代の継承」といった物語には「視聴者が感じることで、僕自身には特にない。1人の強敵として倒したい」と冷静に語る。
試合展開は「理想は1ラウンド決着。判定は狙っておらず、倒すことしか考えていない」と言い切る。青木がこの試合に向けて「逃げない」と覚悟を決めたインタビューを目にした朝倉は「けっこううれしいというか、すごく楽しみにしています」と明かす。そして、「逃げないってことは、応援してくれてる人のプレッシャーを全部背負うってこと。会場に来る4〜5万人、PPVで見てくれる何10万人の思いを背負って戦うわけじゃないですか。そのプレッシャーを背負う覚悟があるのか、リングの上で体感するのが楽しみです」と闘志を燃やした。
多忙な活動と「幸福論」を語る
BreakingDownの運営やYouTubeなど多忙を極める活動に「格闘技に専念すべき」という声に対しても、朝倉は冷静に自分の考えを説明する。「毎日5〜6時間の練習をやっているし、その合間にYouTubeの撮影などをやっている。試合を見てもらう熱を生むためには、プロとしての宣伝活動も必要。自分はマルチタスクができるタイプで、色々なことをやるからこそメリハリがついて練習に集中できる。1つのことをやり続けると、逆に集中力が切れてしまう」と独自のスタンスを語った。
この試合の予告動画で「自分で幸せを掴んだのかはよくわからない」という発言があった。その真意を問われると、「幸せが何か、未だにわからない」と率直な胸の内を告白し、「普通の人から見れば羨ましく見えるかもしれないが、一番幸せなのは今ではない」と朝倉は語る。
「RIZINに出たくて必死に努力していた時や、YouTuberとして100万人を目指していた時、あるいはただ友達と遊んでいる時の方が幸せだった。経済的な成功が幸せではない。周りの人が幸せになることが幸せかもしれないです」
さらに、「格闘技って基本は相手のものをすべて奪い合う競技だが、僕は相手を生かしたい、リスペクトがあるから受けている。人を幸せにするのも、1つの趣味なのかもしれない。人を不幸にさせることは、もともと好きじゃないんです」と、朝倉未来の深い利他主義が垣間見えた。
最後に、会場チケットが完売寸前となっていることから、完売に向けたメッセージを求められると、「RIZIN、日本の格闘技の集大成の大会になると思います。一生の思い出になるはずなので、明後日は会社に休みの電話を入れてでも来てください。『朝倉未来に言われたんで休みます』って言ってもいいんで」と笑顔で呼びかけた。



