サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会の準決勝で、アルゼンチンがイングランドを2-1で破り、決勝進出を決めた。試合を決定づけたのは、リオネル・メッシの終了間際の意外な選択だった。
メッシの右足が生んだ決勝点
アルゼンチンが同点に追いつき、猛攻を仕掛けていた後半終了間際。右サイドでボールを持ったメッシは、この日何度も見せていた内側に切り込んでからの左足クロスではなく、右足で縦に突破し、中央へ折り返した。このパスを受けたフェルナンデスがゴールを決め、逆転勝利をもたらした。
メッシはこれまで20年にわたり、左足でのプレーを得意としてきた。しかし、この試合では相手の「メッシ=左足」という固定観念を逆手に取り、右足での仕掛けを選択。試合後、メッシは「相手は左足を警戒していた。だから右足で行くのが正しい判断だった」と語った。
布石としての左足クロス
メッシは試合開始から左足でのクロスを繰り返し、イングランド守備陣にそのイメージを植え付けていた。この布石が終盤の逆転劇を可能にした。アルゼンチンは前半に先制を許したが、後半に同点に追いつき、メッシのアシストで勝ち越した。
アルゼンチンの成熟度
元日本代表監督の高倉麻子氏は「アルゼンチンは選手同士が感覚的に歩調を合わせており、成熟度が際立っていた」と分析。また、決勝ではメッシとスペインの若手ヤマルの対決が注目される。中盤の攻防が鍵を握るとみられる。
アルゼンチンは決勝でスペインと対戦する。メッシにとっては自身初のW杯優勝がかかる一戦となる。



