全国高校総体(インターハイ)の新体操男子団体で、小林秀峰(神戸市)が伝統の大技「人間風車」を鮮やかに決め、ノーミスの演技で20.6点をたたき出し、4位に入った。
この技は、かつて小林秀峰が総体を制した際に披露した伝統の技で、今春に復活させ、さらに力強さを加えた。「小林秀峰の象徴。絶対に決めてやるという思いだった」と主将の前田晃希選手は語る。
憧れの舞台への道のり
前田選手は中学まではサッカー部だったが、中3の時、当時の教頭から「君ならいいところまでいくかもしれない」と誘われ、小林秀峰に進んで新体操を始めた。経験者に比べて体が硬く、倒立やバランスにも苦しみ、「練習でミスをするのはいつも自分だった」と振り返る。
昨夏の総体は補欠にも入れず、観客席から応援した。大会後に主将となったが、今春の選抜大会も補欠。「キャプテンなのに出られないのが一番悔しかった」と話す。朝早く登校して練習し、帰宅後も柔軟や倒立を繰り返した。激しいメンバー争いを経て、最後の夏に団体メンバーをつかんだ。
涙の理由
演技を振り返るうち、涙がこぼれた。「最後の舞台でノーミスで全力を出し切れた。今までやってきたことは間違いじゃなかった」と語った。



