アジア大会トライアスロン混合リレー、定塚が奮闘し銀メダル獲得に貢献
アジア大会混合リレー、定塚奮闘で銀メダル獲得に貢献

9月21日に行われた愛知・名古屋アジア大会のトライアスロン混合リレーで、日本は銀メダルを獲得した。4連覇は逃したものの、リレー要員として控えていた若手の定塚利心選手(21)(流通経済大・NTT東日本・NTT西日本)が奮闘し、チームに貢献した。

「第3の男」が2番手で存在感

混合リレーは1チーム4人で構成され、定塚選手は2番手として出場。首位の中国と48秒差の3位でスタートした。最初のスイム(300メートル)で追撃態勢を築くと、得意のバイク(6.6キロ)とラン(2キロ)でさらにペースを上げ、13秒差の2位に押し上げた。

仲間を鼓舞するパフォーマンスも見せ、「持てる力は全て出し切れた」と胸を張った。

前日の悔し涙を力に

定塚選手は個人2枠の代表争いで、北條巧選手(30)(NTT東日本・NTT西日本)と安松青葉選手(28)(三井住友海上)の先輩2人に敗れた。前日の個人戦では、会場でスタート前に悔しさから涙があふれたという。「リレーで出番が来たら、絶対に金メダルを獲得してやるという強い気持ちだった」と明かした。

起用の理由と若手の可能性

川合貴紀監督によると、起用の理由は二つ。安松選手のコンディション不良と、若手に経験を積ませることだ。

ライバル中国は若手の台頭が進んでおり、川合監督は「日本は女子の2人も21歳と22歳。若い力で挑み、可能性を感じられたレースだった」と手応えを語った。

地元・能登への思いと大会の成果

定塚選手は地震や豪雨の被害を受けた石川県中能登町の出身で、地元への思いも胸に今大会に臨んだ。「自分にできることは競技を頑張って、石川県と能登の皆さんにいいニュースをお届けすること」と話す。金を逃した悔しさと同時に、銀を取れた達成感もあった。

男子個人では北條選手が日本勢で大会第1号の金メダルを獲得し、混合リレーでは若手中心で銀を手にした。日本トライアスロン界にとって、有意義なアジア大会となった。