BMX中村輪夢がアジア王者 開会式旗手の重圧乗り越え金
BMX中村輪夢がアジア王者 旗手の重圧乗り越え金

愛知・名古屋アジア大会の自転車BMXフリースタイル・パーク決勝が27日に行われ、男子は中村輪夢(ウイングアーク1st)が優勝し、アジア大会で初採用となった種目の初代王者に輝いた。小沢楓(環太平洋大)が2位。女子は小沢美晴(N高)が2位となり、小沢兄妹はそろって銀メダルを獲得した。

圧巻の演技で初代王者に

アジア大会で初採用となったBMXフリースタイル。国内第一人者として背負うものがあったなか、中村は有言実行で頂点に立った。スピードに乗った助走から難易度の高い技を次々に繰り出し、そのたびに会場は沸いた。ダイナミックさと緻密さを備えたトリックで、他の選手を圧倒する力の持ち主であることを観衆に示した。

1回目のランは満足な内容ではなかったというが、92・80点をマークして首位に立った。この得点を上回る選手が出ず、優勝が決まった中での2回目では、新技にも挑戦して96・20点に伸ばしてみせた。

旗手としての重圧と次なる目標

19日の開会式では日本選手団の旗手を務めた。光栄な気持ちを抱きながらも、「絶対に勝たないといけない」という重圧もあった。役目を果たし、試技後には安堵の表情も浮かべた。

まだまだ認知度が低い種目。2021年の東京五輪、24年のパリ五輪で5位となり、世界選手権の優勝経験もある身として「BMXのかっこよさを知ってほしい」と、普及につなげたい気持ちも持って臨んだ大会だった。

「日本のシーンを盛り上げて、アジアのレベルも上がればいい」と中村。24歳ながら約10年間、国内でこの種目を引っ張ってきた。五輪で金メダルという目標に向けて、これからも走り続ける。