広島東洋カープと東京ヤクルトスワローズの一戦は、七夕の夜、マツダスタジアムで行われた。カープが2-3と1点を追う九回裏、一塁に辰見鴻之介選手を置き、打席には4番・坂倉将吾選手が立った。
キハダ攻略、8球目のスライダー
マウンドにはヤクルトの守護神、ホセ・キハダ投手。辰見選手は走る構えで投手に圧をかけ、坂倉選手も7球粘った末、8球目のスライダーを捉えた。打球は右翼席へ飛び込み、逆転サヨナラ本塁打となった。球場は歓声に包まれ、カープナインは笑顔で坂倉選手を迎えた。
「七夕の奇跡」と重なる歴史
7月の逆転弾はファンだけでなく、広島そのものを勇気づける。2017年のこの日、神宮球場で同じヤクルト戦、現役だった新井貴浩監督が代打で逆転の3点本塁打を放ち、5点差をひっくり返して勝利。「七夕の奇跡」と語り継がれている。
また、2018年7月20日には、西日本豪雨後初の本拠地試合となった読売巨人軍戦で、1点勝ち越された直後の十回裏、下水流昂選手(当時、現球団スカウト)が逆転サヨナラ弾を打ち、被災者を勇気づけた。
坂倉、歓喜の輪に飛び込む
悠々とダイヤモンドを回った坂倉選手は右手でヘルメットを宙に投げ、歓喜の輪に飛び込んだ。ペナントレース後半戦も、広島に力をもたらす一打が見たい。(写真・文 渡辺恭晃)



