愛知・名古屋アジアパラ大会(読売新聞社協賛)の陸上男子5000メートル(視覚障害T12・13)で、嶋津雄大選手(GMOインターネットグループ)が14分13秒95で金メダルを獲得した。
箱根駅伝で区間賞の実績、今季からパラ陸上に参戦
嶋津選手は創価大時代に箱根駅伝で2度の区間賞に輝き、今年1月の全日本実業団対抗駅伝でチームの初優勝に貢献した。生まれつき抱える難病「網膜色素変性症」の進行もあり、今季からパラ陸上に参戦。4月のデビュー戦では14分3秒45の世界新記録を樹立していた。
故障を抱えながらも独走でゴール
今大会は約1か月半前に右足首を故障した影響で本調子から遠く、「1000メートル過ぎからだいぶ苦しくなってきた」。終始独走でレースを進めながらも、目標とした世界記録には約10秒及ばなかったが、大歓声の後押しを受けて最後まで力強く走りきり、「金メダル獲得という最大の目標は達成できた」と胸を張った。
ゴール後には日の丸を背負いながら競技場内を見渡し、「僕は、今しか見えない景色を見るために競技を続けているところがある。みんなの声援を浴びながらのゴール後の景色はすごくきれいで、一つ夢がかなった」と感慨深げだった。
パラリンピックと五輪挑戦へ
表彰式では、念願だった「君が代」を歌い、「胸がいっぱいになった。これをステップに、パラリンピックでも金メダルを取れるように、また日本の国歌を歌えるように頑張りたい」と宣言。2028年ロサンゼルス五輪挑戦も見据えており、代表選考レースとなる来年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権獲得に向け、同2月の延岡西日本マラソンで優勝と好記録を狙う。