第108回全国高校野球選手権鳥取大会(県高野連など主催)は21日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で準々決勝2試合が行われた。春の県大会王者の境が米子北に競り勝ち、倉吉北は米子工を破り19年ぶりの準決勝進出を決めた。22日も準々決勝2試合が行われ、ベスト4が出そろう。
境が接戦を制す
境―米子北は、境が3-2で接戦を制した。1点差の七回、敵失で追いつき、篠田の犠飛で勝ち越した。内野陣は2併殺を決める好守もみせた。
米子北は初回、大開の適時三塁打で先制。三回にもスクイズで1点を奪ったが、その後は打線がつながらなかった。
米子北・大開主将、涙の全力プレー
「甲子園に導けなかった」。米子北の主将・大開の目から涙があふれた。2年の春からチームを率いてきた。やらされる野球ではなく、一人一人が自分の意志で動く野球を目指した。自身の調子が悪くても下を向かず、チームのことを第一に考え続けた。
初回、二死二塁で回ってきた打席では「チームや応援してくれる人のために」と全力でバットを振り、先制打となった。しかし、七回に逆転を許す。1点を追う九回も、身を乗り出してベンチから声援を送り続けた。「どんな苦しいことがあっても乗り越えられるはず」。1年以上チームを支えてきた経験を糧に、これからも野球を続けていく。
倉吉北、5点差を逆転
倉吉北―米子工は、倉吉北が9-5で逆転勝ちした。5点を追う三回、池田の適時打などで3得点。五回には、小山の適時打や敵失で4点を追加し、試合をひっくり返した。九回、徳中の2点二塁打でさらに点差を広げた。
米子工は初回、敵失で先制。二回、長沢の適時打などで4点を追加した。しかし、その後は封じられ、1点が遠かった。
米子工・石金投手、新フォームに手応え
2点差で迎えた九回二死二、三塁。米子工のエース石金は「もうこれ以上失点はできない」と自分を奮い立たせた。2球目。得意のストレートで勝負したが、左翼に打ち返され、2失点した。
今春、これまでのサイドスローから、アンダースローへ投球フォームを変えた。球速は落ちるが、打者に球の軌道を読ませにくい。当初はストライクゾーンに入らず苦戦したが、6月末にはコントロールできるようになった。しかし、自信の球が通じず、チームの窮地を救えなかった。「悔しすぎて涙も出ない」。新たなフォームをさらに磨こうと、前を向いた。



