全国高校野球地方大会は27日、9大会で決勝が行われた。天理(奈良)は奈良大付を8-0で下し、2年連続の夏の甲子園出場を決めた。エース長尾は全5試合に登板し、19回を無失点に抑える盤石の投球を見せた。
決勝では散発5安打に抑えて完封。六回に一死一、二塁のピンチを背負ったが、「相手が直球を狙っている。逆手に取ろう」と、直球と似た軌道から縦に落ちるスライダーを膝元に投げ込み、三ゴロと遊直で切り抜けた。
制球力磨いた背景
長尾はライバル校・智弁学園のエース左腕杉本の存在を意識していた。杉本は今春の選抜で準優勝し、150キロ近い直球で三振を奪う。「力でねじ伏せる杉本はすごい。ただ、自分はタイプが違う」と、球速アップではなく制球力の向上に注力した。
ブルペンではベース後方の土を掘り下げ、捕手に座ってもらった。通常より低い位置のミットに投げ込むことで、低めへの投球が自然と徹底されるように。今大会は全5試合に登板し、無失点を継続した。
喜びの声
長尾は「これまでの取り組みは間違ってなかった」と喜びをかみ締めた。(下林瑛典)



