第108回全国高校野球選手権奈良大会決勝が27日、橿原市のさとやくスタジアムで行われ、天理が奈良大付を13安打で8-0と圧倒し、2年連続31度目の甲子園出場を決めた。
天理は一回二死二塁から金本が適時二塁打を放ち先制。続く関村も適時二塁打で2点を挙げた。六回には関村が3点本塁打、七回に3連打などで3点を加えた。先発のエース長尾は相手打線を5安打に抑え完封した。
奈良大付は六回に兼平の安打などで二死二、三塁の好機を作ったが、後続が断たれた。
監督・主将のコメント
天理・金本相有主将「メンバーを外れた3年生も相手チームのデータを取ってくれて、準備をした結果、勝つことができた。今日は守備から良い流れを作り、チャンスで打てたと思う。甲子園ではまず1勝して日本一を目指す」
天理・藤原忠理監督「守りに重きを置いて、打撃戦に持ち込まずに試合を作ることができた。両チームともノーエラーで決勝戦にふさわしい戦いだった。個人的にはまだ甲子園で1勝ができておらず、初戦を突破したい」
奈良大付・辻本泰盛主将「チーム全体で失策もなく、簡単に三振せずに粘りを見せることができた。最後の試合でこれまでの練習の成果を出し切れたので、悔いはない」
奈良大付・田中一訓監督「序盤の2点が痛かった。チームワークよく、キャプテンを中心にまとまり、決勝までこれた。チームはまだ成長できるので、来年は優勝したい」
試合の詳細
天理は初回、先頭が右前安打で出塁し、次打者がバント。3番が倒れ、4番・金本主将が打席に立った。相手投手は速球を武器とする右腕で、金本は「真っすぐに振り遅れない練習をしてきた。いける」と3球目の甘い球を右中間にはじき返す適時二塁打で先制。続く5番・関村も狙い球の直球を捉え中越え適時二塁打で金本を還し、鮮やかに2点を先取した。
天理は昨秋の近畿大会準々決勝で大阪桐蔭に、春の近畿大会準決勝で報徳学園に、ともに0-10でコールド負けしていた。この経験から「球のコースを深く考えすぎず積極的に打てる球は打つ」よう練習を工夫。相手エースが変化球主体に切り替え無得点が続いても焦りはなかった。
五回裏、相手の盗塁を刺して守備を終えた後、六回を迎える前に藤原監督は「ビッグイニングを作ろう」と声をかけた。直後に金本主将らが連打で好機を作り、関村選手が3ラン。チームの掲げる「守り勝つ野球」を体現して勝負を決めた。
昨夏は1回戦負けを喫したが、「全員で目標にしてきた日本一を目指す」と金本主将。堅守を磨き、5試合で59安打の打力を加え、聖地へと乗り込む。



