第108回全国高校野球選手権徳島大会(徳島県高野連など主催)は18日、徳島市庄町のむつみスタジアムで2回戦3試合が行われ、阿南光、小松島西、鳴門が8強入りした。連覇を狙う鳴門は2桁安打で第2シードの海部に勝利。春夏連続の甲子園を目指す阿南光は阿南高専に7回コールドで快勝し、小松島西は延長11回タイブレイクの末に富岡西を破った。
鳴門、序盤の猛攻で海部を圧倒
鳴門は一回、相手の失策などから2点を先制。二回には谷、杉野の連続適時打などで4点を奪い、試合を優位に進めた。先発の辻は7安打を浴びながらも要所を締め、156球で完投した。
海部は二回に大崎、三回に内藤が適時打を放ち3点を返したものの、四回以降は3安打に抑えられた。
海部・杉本監督「選手たちの成長は本物」
春の県大会優勝の海部が、昨夏の覇者・鳴門に敗れ、2回戦で姿を消した。春のチャレンジマッチでは阿南光に8回コールド勝ち。社会人、大学野球で実績のある杉本監督が率いるチームは、右腕・西宮と左腕・黒川斗の二枚看板と切れ目のない打線を誇り、今大会の優勝候補の一角だった。
先発した西宮は二回途中までに3四球と制球に苦しみ、甲子園の経験者がいる鳴門の強力打線に打ち崩された。継投した黒川斗は「絶対に助けなければと思った。甘い球はあったが、失投はなかった。監督のもとで野球ができて楽しかった」と振り返った。
杉本監督は「自信を持って鳴門戦を迎えたが、相手が一枚上手だった。選手たちの成長は本物。よく戦ってくれて、感謝しかない」と話した。
小松島西、延長タイブレイクの激闘を制す
小松島西は4点を追う八回、坂口蓮、四宮などの適時打で7点を挙げ逆転。延長11回タイブレイクでは、芳田の犠打に相手の失策が重なり勝ち越し、さらに1点を追加した。富岡西は九回に井上の適時打で同点に追いつくも、延長で力尽きた。
阿南光、逆転でコールド勝ち
阿南光は1点を追う三回、前田の犠飛で同点とし、幸坂の適時二塁打で勝ち越した。五回には村本の適時三塁打などで4点を追加し、突き放した。阿南高専は、二回に冨田の適時打で先制するも、六、七回の好機であと一本が出なかった。
阿南高専・松橋悠真投手、悔しさと充実感
選抜大会出場の阿南光を相手に、二回まで三者凡退と順調な立ち上がりを見せた松橋悠真投手(3年)。しかし三回、焦りやプレッシャーから変化球が決まらなくなり、二死満塁のピンチで左足がつった。適時二塁打を浴び、天を仰いだ。
その後も何度か足がつったが、「ずっと投げていたかった」。苦しい場面でも、マウンドを降りる選択肢はなかった。1年の秋からエースを務め、課題だった制球力を高めてきた。今春の県大会で完投勝利して感覚をつかみ、今大会は名西との開幕戦で10奪三振で140球を投げきり、7年ぶりに初戦を突破した。
山田監督は「文句のつけようのない、誰からも認められるエースに成長した。今日は心中のつもりで送り出した」と信頼を寄せる。もともと中学で野球はやめるつもりだった松橋投手は、県選抜チームのメンバーに選ばれ、複数の高校から推薦の声もかかっていたが、エンジニアを目指して高専に入学。しかし練習風景やかっこいい先輩を見て、野球部に入り、仲間と声を掛け合いながら厳しい筋力トレーニングに励んできた。「みんなに支えられて乗り越えられた。まだまだ一緒にやりたかった」。悔しさをにじませながらも、3年間野球を続けた充実感をかみしめ、笑顔を見せた。



