第108回全国高校野球選手権山口大会は28日、山口マツダ西京きずなスタジアムで決勝が行われ、高川学園が5-3で下関国際を破り、2年連続4度目の夏の甲子園出場を決めた。高川学園は初回に先制し、その後計3点を奪われるも、五回に打線がつながり4点を返して逆転勝ち。下関国際は二、三回に得点を重ねたが、リードを保てずに惜敗した。全国大会は8月5日に開幕予定。
主将が仲間を鼓舞
下関国際の主将を務める3年の宮本匠選手は、2点リードの五回、連打で1点を返され、なお一死一、二塁の場面でマウンドに集まった仲間と「これまでやって来たことを信じて、どっしりと守っていこう」と声を掛け合った。直後、自身の前に転がった打球を素早く二塁へ送球し、一塁走者をアウトにする守備でもチームを鼓舞した。
下関国際への憧れと覚悟
宮本主将は大分市出身。中学2年生の時、下関国際が夏の甲子園で準優勝した試合をテレビで見て同校に憧れを抱いた。当時はクラブチームの2番手投手で、エースは横浜(神奈川)に進学。自身は下関国際の坂原秀尚監督から「一緒に横浜を倒さないか」と誘われ、覚悟を持って進学した。「監督を甲子園へ連れて行きたい」という思いで主将にも立候補し、1年間チームを引っ張ってきた。
本調子ではない中での奮闘
今夏の大会は本調子ではなかった。春の県大会前に肘を痛め、キャッチボールを再開できたのは5月後半から。今大会の登板は全て途中からで、本来の140キロを超える速球を発揮できなかった。チームは2年前が準優勝、昨年は4強。今年もあと一歩で甲子園への切符を逃した。宮本主将は「厳しい展開でも逆転して勝ちきる下関国際の野球で、甲子園に出場してほしい」と悔しさをにじませながら後輩たちに次を託した。



