夏の全国高校野球選手権県大会決勝戦が27日、静岡市駿河区のしずてつスタジアム草薙で行われ、聖隷クリストファーが常葉大菊川を4―2で破り、2年連続2度目の甲子園出場を決めた。全国大会は8月5日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。
初回に満塁弾
聖隷は初回、一気に攻めた。1番・大島歩真主将(3年)が外角高めの変化球をセンター前にはじき返すと、2番・松谷寛太選手(3年)と4番・宮本慶太朗選手(3年)が出塁、一死満塁の好機を作った。満を持して登場した5番・小金沢玲雄選手(3年)が甘く入った直球を右翼スタンドにたたき込み、先制の満塁本塁打を放った。
エース高部が完投
躍動する打線に応えるようにエース高部陸投手(3年)の左腕がうなった。最速150キロの速球とキレのある変化球で相手打線をねじ伏せ、内外野の守備陣も好プレーでエースを支えた。最大のピンチは九回。連打を浴びて1点を失い、なおも無死一、二塁。だが、高部投手は動じず、「一つずつアウトを」と丁寧にコースを投げ分け、最後は自慢のストレートで空振り三振に仕留めた。89球で完投し、10三振を奪った。
再び甲子園へ
次はいよいよ夢の舞台。大島主将は「一戦一戦を大事に、チームで団結して勝利を積み上げていく」と意気込んだ。田中公隆監督は「チームが一つになって戦い抜くことができた。試行錯誤してコンバートも含めて選手たちにも負担をかけたが、思い切ってやってみて良かった。甲子園は一つひとつ上を見て戦えるように準備したい」と話した。
エース高部は「甲子園では一つでも多く勝ちたい」と誓った。昨夏も背番号1で初優勝の原動力となり、甲子園でも実力を発揮。今大会は厳しい暑さの中での登板が続いたが、練習の成果を実感し、全試合に登板して48三振を奪った。



