今春の選抜大会を制した大阪桐蔭(大阪)が、15日に行われた夏の甲子園初戦で汎愛(京都)と対戦し、5回コールドの16対0で圧勝した。しかし、この試合の最大の注目点は、選抜優勝の原動力となった2年生左腕エース・川本がメンバーから外れたことだ。川本は6月中旬以降に左肩を痛め、登録されなかった。
ピンチで台頭した3年生左腕・小川
川本の不在により、先発マウンドを託されたのは同じ左投手の3年生・小川だった。小川は初回、力みから安打と死球で一死一、二塁のピンチを招いたが、そこから「味方を信じて打たせて取ればいい」と気持ちを切り替え、直球とスライダーのコンビネーションで2者連続三振を奪い、無失点で切り抜けた。この好投で流れをつかむと、その後も安定した投球を続け、3回を投げて被安打1、6奪三振、無失点と試合を作った。
春の悔しさを糧に成長した小川
小川は選抜大会でも2試合に登板し、準々決勝では先発したが、自信を持っていた直球を狙い打たれ、5回2失点で先制を許すなど悔しい思いをした。当時は直球を多投して一本調子になりがちだったが、その後は打者の反応を見ながら配球を意識するようになり、一皮むけた。西谷監督も「駆け引きできるようになってレベルが上がった」とその成長を認める。
「最後の夏は3年の意地を見せる」
春に悔しさを味わった小川は、「最後の夏は3年の意地を見せる大会にする」と意気込む。大阪桐蔭は2012年、2018年に続く、史上初の3度目の春夏連覇を目指している。エースを欠く苦しい状況だが、3年生左腕の成長はチームにとって心強い限りだ。次の試合でも小川の好投が期待される。



