第108回全国高校野球選手権岡山大会は、岡山学芸館が3年連続5回目の優勝を果たして閉幕した。58校54チームが出場した今大会は、初めて指名打者(DH)制度が導入されたことでも注目された。
接戦を制した強さ
岡山学芸館は3回戦以降、すべて1点差の接戦を制した。強打のおかやま山陽戦は延長の末にサヨナラ勝ち。決勝の倉敷商戦では3点差を追いかける展開から、中盤の集中打で逆転した。主将の行田選手は「長いイニングで考えて、負けている状況でも慌てることなく落ち着いて試合を運べた」と振り返った。
昨秋の県大会を制した倉敷商は、準決勝までの4試合で、1本塁打を含む10安打の利川選手らを中心に35得点を挙げる好調だったが、2連覇中の王者の前に屈した。
DH制度の影響
夏の大会初のDH制度では、投手の負担軽減に効果が見られた。おかやま山陽の三沢選手は3回戦で2本塁打、倉敷商の中村祐選手は準決勝で3打点を挙げた。金光学園の岡本選手は1回戦で大会タイの1試合7打点を記録し、最速145キロを投げる投手としても活躍した。
一方、笠岡商はDH制を使わない試合もあった。倉敷工の田原選手は「昔から守備が苦手で、制度導入はうれしかった。得意の打撃で貢献できるのはありがたい」と話し、選手の活躍の場が広がった。
下級生の躍動
決勝戦の先発選手20人中10人が下級生だった。岡山学芸館では森選手(2年)が全試合で捕手を務め、小林選手と森下選手(ともに2年)の二遊間が堅守を支えた。倉敷商では川崎選手(1年)が遊撃手を務め、小西選手、中村心選手、佐藤淳選手(いずれも2年)のバッテリーで試合を作った。
その他、4強入りした関西の杉野選手や、県北勢として唯一2勝した津山の山根選手は、ともに2年生で投打に活躍した。来春の選抜大会につながる秋季大会では、彼らの活躍が期待される。



