20日に閉幕した第108回全国高校野球選手権宮崎大会は、決勝で第2シードの日南学園が11―0で第4シードの小林西を下し、8年ぶり10度目の甲子園出場を決めた。夏の大会では初めて指名打者(DH)制が導入され、打線の強さが勝敗に大きく影響する大会になった。
打線が全試合で先制、平均安打12.6本
日南学園は強力打線が威力を発揮して全5試合で先制し、主導権を握った。田中皐晴選手と谷口銀次郎選手が主軸を担い、金城青空選手も勝負強さを発揮。1試合あたりの平均安打数は12・6本に上り、準決勝、決勝では計6本の長打を放った。
守備も堅実、継投で完封リレー
守備面でも抜きんでていた。田中、谷口両選手は投手としても活躍。全試合を2人だけで継投し、準決勝と決勝はいずれも完封リレーだった。失策は計4と、堅実な守備も光った。
金川豪一郎監督は「田中が軸としてよく投げてくれた。谷口も試合展開に合わせた投球ができるようになるなど非常に成長している」と総括。目標とする甲子園での勝利に向けて、強力打線と堅実な守備が実力を発揮できるかがカギとなりそうだ。
小林西は堅守見せるも優勝逃す
小林西は1993年以来の優勝を逃したものの、準決勝までわずか4失点と堅い守備を見せた。準決勝で初回に2点適時打を放った児玉哩臥選手は終盤のリリーフとしても活躍した。
DH制が打線強化に寄与
日南学園、小林西以外の4強は、都城と佐土原。両チームとも粘り強い戦いぶりでスタンドをわかせた。
DH制は守備につかない選手が、投手の代わりに打席に立つ制度。日南学園の全5試合の総得点数は31点に上り、2023年(宮崎学園、14点)と24年(宮崎商、18点)、25年(同、23点)の各年の優勝校を大きく上回った。DH制を採用して打線に厚みがあるチームが多く上位に進出しており、来年以降も打線の強さが勝敗に直結する傾向が強まりそうだ。



