第108回全国高校野球選手権福島大会は18日、県営あづま球場など4球場で3回戦8試合が行われた。尚志が日大東北にサヨナラ勝ちを収め、創部以来初の8強入りを果たした。聖光学院や学法石川などシード校も着実に勝ち進み、20日には2球場で準々決勝4試合が予定されている。
尚志、九回に逆転サヨナラ
尚志は1点を追う九回、2番菅野の適時二塁打で同点に追いつき、二死二、三塁から3番柳田が決勝打を放った。先発の加藤は9回126球を投げ切り完投勝利。日大東北は九回に遊ゴロの間で1点を勝ち越したが、リードを守れなかった。
サヨナラ打を放った尚志の柳田蒼芽選手(3年)は「自分が打つ」と気合を入れ、狙った直球を捉えた。昨秋の公式戦で2敗を喫した宿敵を相手に喜びを爆発させた。柳田選手は入学時は投手を志していたが、1年夏の練習試合で右肩を負傷し野手に転向。仲間の支えに応えるため、平日4時間、休日10時間の打撃練習を重ね、創部初の8強に導いた。「次戦も打ってチームを勝たせる」と力強く語った。
安積黎明が14得点で大勝
安積黎明は15安打14得点で郡山商を圧倒した。一回に4番鈴木の適時二塁打などで2点を先行し、二回には打者11人の猛攻で5点を追加。三回までに9得点を挙げ、試合を優位に進めた。郡山商は小刻みに得点を重ねるも、投手陣が粘りきれなかった。
郡山商の先崎陸人投手(3年)は、五回に味方が2点を返し5点差に縮まった六回の守りで「自分らしく投げよう」と緩急を試みたが、力みから制球が乱れ3四死球を与え、リードを広げられた。142球を投じたところで継投となり、マウンドを去った。先崎投手は当初、資格試験の勉強に集中するため野球部に入るつもりはなかったが、小学生時代から知り合いの小松海斗選手(3年)に誘われ入部。日々課題に向き合い、マネジャーに撮影してもらった投球フォーム動画で自己分析を重ね、エースナンバーを獲得した。今夏は1回戦でシード校のふたば未来を破る好発進を見せた。「あのとき、小松に誘われて良かった」と仲間に感謝した。
東日大昌平がコールド勝ち、入ケ町が3安打3打点
東日大昌平は10点を挙げ、五回コールドで勿来工を下した。1点リードの二回、打者10人の猛攻で一挙5得点。三回と五回にも2点ずつ追加した。勿来工は2番手の本田が四回を三者凡退に抑えるも、無安打に終わった。
東日大昌平の入ケ町隼仁選手(3年)はこの日4打数3安打3打点と絶好調。「こんなに活躍できたのは初めて。うれしい」と笑顔を見せた。2回戦までは飛球が多く、トスバッティングでゴロを打つ練習に注力。球の上部を狙いバットをぶつけるイメージで取り組んだ成果が出たという。中学では陸上部で足を鍛え、50メートル6.0秒の俊足を生かし盗塁も決めた。準々決勝では「自分が得点圏にランナーを進めて、3番の峯がかえすという形を目指したい」と語った。
聖光学院が無安打継投、学法石川が完封
聖光学院は投打で帝京安積を圧倒。一回に3番藤崎の適時打で先制し、6番朝長の三塁打で2点を追加。三回には7番十文字の適時二塁打などで4点、四回にも2点を追加した。投げては松本、池田、星の継投で無安打に抑えた。帝京安積は相手投手を捉えられず好機を作れなかった。
学法石川は先発小出が三塁を踏ませず完封勝利。二回に6番小宅と7番宮越の連続適時三塁打などで3点を奪い、四回と八回にも1点ずつ追加した。いわき光洋は計7安打を放つも得点できず、エース松本の力投に応えられなかった。



