第108回全国高校野球選手権長崎大会は長崎日大が16年ぶり10回目の優勝を果たし、幕を閉じた。暑さの中、球児たちの熱戦を振り返る。
長崎日大、打線の厚みとエースの好投
長崎日大は攻撃力が際立った。主力選手のほぼ全員が決勝までに複数安打を放ち、どの打順からでも起点をつくれる打線だった。長打は計10本、本塁打は3本。うち2本は4番・川鍋伶恩選手(3年)で、打率4割以上の勝負強さを見せた。
エースの古賀友樹投手(3年)も力を発揮。決勝では八回まで被安打0の好投を見せた。平山清一郎監督は「終盤まで140キロ出ていた。3年間で一番のピッチングだった」と称賛した。
準優勝・大崎の堅守と公立校の躍進
準優勝の大崎は堅守が際立った。準決勝までは失策0で失点4。準々決勝では4連覇を目指した創成館に9本の長短打を浴びながらも1失点に抑え、接戦を制した。エース左腕の山本翔大投手(2年)は5試合で計14奪三振を記録した。
公立校の躍進も今大会の特徴だ。大崎に加え、長崎西と波佐見が4強入り。長崎工は三回戦で昨春の九州地区県大会を制した海星を撃破し、準々決勝では長崎日大に3―4で惜敗したが、唯一優勝校に1点差に迫った。大村工は2回戦でシード校の瓊浦に勝利し8強進出。諫早農は2024年大会準優勝の清峰を破った。
指名打者制の活用
今大会で導入された指名打者(DH)制は6割以上のチームが活用した。投手の負担軽減や多くの選手に出場機会を与える効果が見られ、定着すれば戦術の広がりが期待される。



