前橋育英が延長タイブレイク制す 夏の高校野球県大会4強出そろう
前橋育英が延長タイブレイク制し4強 夏の高校野球

夏の高校野球県大会は22日、準々決勝2試合が県立敷島公園野球場で行われ、4強が出そろった。前橋育英が延長十回タイブレイクの末、桐生に勝利し、桐生第一は同じ桐生勢の樹徳を破って3年ぶりの準決勝進出を決めた。準決勝の健大高崎―前橋育英、前橋商―桐生第一の2試合は24日に同球場で行われる。

延長十回、劇的な幕切れ

延長にもつれる白熱の投手戦は十回、劇的な幕切れとなった。前橋育英は一死二、三塁の好機で適時二塁打が飛び出し同点に。その後も敵失、申告敬遠と続き、なおも一死満塁で、打席に入った主将の狩野隼大(3年)は「外野フライを打てば勝てる」と気負いはなかった。

相手先発の出牛皇輔(同)にはこれまで抑え込まれていたが、既に疲れが見えていた。「内角に来ることはない」と狙った5球目の外角直球を振り抜くと、打球は右翼へ高々と上がった。浅めの位置で待ち構える右翼手を見て、3塁走者の菊池条太郎(同)が生還できるか不安になったが、菊池は冷静だった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

右翼線付近でグラブを構えた右翼手の「捕球体勢が甘い」。捕球と同時に走り出し、本塁に頭から滑り込んだ。頭を上げると両手を広げる球審の姿が目に入り、「勝った」。気づくと球場は大歓声に包まれていた。

両監督がエースを称賛

一方、後がない場面で、出牛が投じたのは前橋育英打線を苦しめたスライダーではなく直球だった。桐生の松本稔監督は「四死球を出しては駄目な場面。頑張って投げている出牛を見守るだけ」と特に指示は出さなかったという。

松本監督は試合後、「出牛のおかげで高校野球を楽しめた」と17年ぶりの8強進出の立役者となった左腕に感謝し、前橋育英の荒井直樹監督も「スライダーを打ち崩せず苦戦した。素晴らしい投手だった」と激闘を演じた相手チームのエースをたたえた。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ