第108回全国高校野球選手権熊本大会は19日、リブワーク藤崎台球場で準々決勝が行われ、第1シードの熊本工がルーテル学院に6-5で勝利した。ルーテル学院は村上礼弥主将(3年)を中心に善戦したが、八回に勝ち越しを許し、甲子園への夢を断たれた。
兄の教えが支えに
村上主将は5歳年上の兄・叶弥さんの背中を追い、小学1年生からクラブチームで野球を始めた。兄が主将を務めたルーテル学院に進学し、自身も主将に。兄から「唯一無二の存在にならないといけない。自分のことだけじゃなく、チームのことを考えて」との言葉をもらい、それを胸にチームを牽引してきた。
六回の同点劇
試合は一進一退の攻防。ルーテル学院は二回に先制されるも、四回に先発の米田選手が本塁打を放ち同点に。さらに六回、二死一、二塁から古庄奏慶選手の適時三塁打で村上主将が生還し、再び同点に追いついた。村上主将は「常にバットを振ってきた選手。あそこで一本出してくれ、自分のことのように嬉しかった」と喜びを爆発させた。
熊本工の粘り
しかし熊本工は小刻みに加点し、八回に前高選手の適時打で勝ち越し。ルーテル学院は九回も反撃したが及ばなかった。村上主将は「絶対誰かがカバーする」との気持ちで臨み、チームがいい状態で試合に向き合えるよう心を砕いたという。
仲間への感謝と新たな一歩
敗戦後、村上主将は「(自分)1人じゃやっていけなかった。常に支えてくれた」と仲間への感謝を語った。卒業後は強豪として知られる大学への進学を目指し、野球を続ける意向だ。



