第108回全国高校野球選手権鹿児島大会は、神村学園が優勝し、4年連続9度目の甲子園出場を決めて閉幕した。決勝は実力校同士の対戦となったが、ノーシードの尚志館と鹿児島城西が4強入りを果たす躍進も見られた。
神村学園、投打に隙のない戦い
第1シードの神村学園は投打に隙のない戦いで4連覇を達成した。エースの龍頭汰樹投手(3年)は安定した制球が光り、決勝では四死球ゼロ、105球で完封。さらに3人の投手陣を状況に応じて使い分け、準決勝までの4試合で失点はわずか3点だった。
昨夏の甲子園も経験した梶山侑孜主将(3年)や田中翔大選手(同)ら上位打線を中心に圧倒的な打撃力を発揮。準決勝まですべてコールド勝ちを収めた。
小田大介監督はチームの結束を重視し、選手同士の活発な会話を促した。龍頭投手は「ベンチや外野手からの声が届き、打たせて取るピッチングの原動力となった」と振り返る。
鹿児島実のエース健闘
決勝で敗れた鹿児島実は、エースの茂利来人投手(3年)が最速145キロ超の直球でチームを支えた。準決勝では要所を締める投球で8回11奪三振と勝負強さを見せた。
ノーシード校が躍進
8強入りした錦江湾、尚志館、鹿児島城西、国分中央、大島はいずれもノーシード校だった。特に尚志館はシードの鹿児島商と川内に粘り勝ちし、27年ぶりの4強入りを果たした。
夏の甲子園へ向けて
夏の甲子園は8月5日に開幕する。神村学園は昨年、初戦で惜敗した。小田監督は「球を細かく見極められるように調整したい」と語り、浮かび上がった課題を修正して初優勝を目指す。
新制度の導入
今大会では、夏の全国高校野球選手権で初めて指名打者(DH)制が導入された。初戦では62チーム中約半数がDHを採用。春の大会で約4割だった浸透率が向上した一方、あえて使わなかったチームもあり、各校の対応が分かれた。



