白樺学園ナインに横須賀のホテル従業員が熱いエール
白樺学園ナインに横須賀のホテル従業員がエール

夏の甲子園で8日に初戦を迎える北北海道代表・白樺学園ナインに、横須賀市の「佐島マリーナホテル」のスタッフたちが熱い声援を送っている。同校が毎春合宿を行う同ホテルでは、過去3年間で2度の甲子園出場という縁起の良さに加え、スタッフの親身なサポートが選手たちの厚い信頼を得ている。

月明かりの下での励まし

3月下旬の夜、相模湾に臨むホテルのハーバーには100隻近いヨットが係留され、その横で白樺ナイン約40人が黙々とバットを振ったり、グラブを磨いたりしていた。月明かりの下、一人ぽつんとうなだれる選手がいた。昼間の紅白戦でさんざん打ち込まれた投手だった。ホテル営業企画担当部長の二宮太さん(49)が近寄り、ポンと肩をたたく。「気にすんな。次だよ次」。励まされた選手は硬かった表情を崩してうなずき、自主練習の輪に戻っていった。

万全のサポート体制

白樺学園は2024年3月、市観光協会の誘致事業の一環で初めて同ホテルで約1週間の合宿を実施。その後、夏の北北海道大会を勝ち抜き、9年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。以降、毎春ここを合宿拠点として東海大相模(神奈川)や桐光学園(同)、帝京(東東京)、浦和学院(埼玉)など首都圏の強豪校と練習試合を重ね、今大会も甲子園への切符を手にした。

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受け入れ側の前面に立つのが、自身も高校球児だった二宮さんだ。「強豪校の役に立てるのは光栄」と、ホテル内に洗濯機2台、乾燥機2台を増設。市も近隣の市営球場にバッティングケージ2台を新設して設備面から支援する。サポート体制も、二宮さんが早朝から深夜まで選手たちに付き添い、身の回りの世話に当たる。

食事への細やかな気配り

特に食事には気を使う。大量に炊く白米は毎食3升(30合、茶わん約60杯)炊きの炊飯器3台分。メニューも本来は佐島漁港の海の幸を堪能してもらうつもりだったが、肉料理が人気と気づき大幅に変更した。疲労がたまり食欲が落ちる合宿後半には、揚げ物など脂っこい料理を控える。レストランのシェフは連日泊まり込みで仕込みや準備に没頭し、他のスタッフたちも普段より出勤時間を早めて食事や遠征移動の対応に当たる。

学校側も信頼

ホテル側の献身的な姿勢には学校側も信頼を寄せる。25年秋の道大会で準優勝した同校の亀田直紀監督は、優勝した北照(小樽市)から「明治神宮大会前に近くで合宿したい」と相談され、真っ先に同ホテルを紹介したほどだ。「佐島の最高の環境とおいしい食事に感謝している」と亀田監督。初戦に向けて「全力で戦って恩返ししたい」と力を込める。二宮さんは「けがなく、楽しんでプレーしてほしい」とエールを送っている。

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