日本高校野球連盟事務局長の井本亘さん(55)は、高校野球の特別規則について、けがの防止や円滑な試合運営を目的に定められていると説明する。近年は毎年のように特別規則を改訂し、新たなルールを導入している。
相次ぐルール変更の背景
延長タイブレイク制や投手の球数制限、今春からは指名打者(DH)制、今夏の甲子園大会ではビデオ検証も採用された。これらの変更の根底には「安心して野球を続けてもらいたい」という思いがあるという。
2014年以降、高校野球の部員数は減少傾向が続き、野球離れは深刻だ。子どもの関心が多様化する中、選ばれ、応援される競技を目指さなければいけないと井本さんは強調する。ルール変更が相次ぐ背景には、時代に取り残されるという危機感がある。
変革への取り組み
暑さ対策のため、2020年に白色スパイクを解禁した際も、検討開始から約2年を要した。黒色に制限していた理由は華美になるのを防いで購入費用を抑えるためだったが、変えるにあたっては「高校野球はこうあるべきだ」という固定化されたイメージも妨げになっていた。
今は変革のスピード感が求められる時代であり、現場の声や世の中の反応にアンテナを張り巡らせ、いち早く手を打つ必要があると語る。
7イニング制の議論
現在、日本高校野球連盟では7イニング(回)制を採用するかの議論を進めている最中だ。「野球が変わる」という批判もあるが、最も重要なのは「選手ファースト」の精神であり、様々な意見に耳を傾けたいとしている。



