智弁和歌山の応援団、歓喜「最高の仲間がここまで連れてきてくれた」
智弁和歌山の応援団、歓喜「最高の仲間が連れてきてくれた」

白地に朱色の「C」の文字が浮かび上がった一塁側アルプス席では、生徒や教職員らが抱き合ったり、ハイタッチをしたりして大喜び。選手たちには、「ありがとう」「よくやった」と感謝の言葉を送った。

吹奏楽部が演奏で選手を鼓舞

吹奏楽部は生徒ら約70人がチャンステーマの「ジョックロック」などの演奏で選手を鼓舞した。藤井音寧部長(2年)は「八回の逆転は音楽で後押しできたと感じた」と手応えを話し、OGで顧問の講師尾崎ひなさん(26)は「現役時代に見られなかった優勝の瞬間を見られた。勝ってほしいという部員の気持ちが音に乗った」と興奮気味に話した。

家族や幼なじみも祝福

松本虎太郎主将の母・春香さん(39)は腰を痛めて和歌山大会途中まで試合に出られなかった息子を見守り、「ずっと目標にしてきたことがかなって、なんと言って良いか分からない。最高の仲間がここまで連れてきてくれた」と感無量の様子。松本主将と同じ小中学校に通った奈良県立畝傍高野球部の日比克さん(3年)は「(松本主将は)遊ぶ約束を後回しにするくらい練習にストイックだった。幼なじみが最高の場所に立って誇らしい」とたたえた。

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優勝スコアラー「みんなに感謝」

智弁和歌山の選手らは深紅の優勝旗をつかみ、大阪市内の宿舎に戻った。八回に同点のスクイズを決めた川原選手が直前に相手選手の治療で、いったんベンチに戻った際、中谷監督が緊張から涙を浮かべていたことを明かすと大爆笑が起きた。記録員を務めた坂本憲信さん(3年)は「決勝まで連れて来てくれた。優勝のスコアラーになり、みんなに感謝しかありません」と話した。

“ライバル校”の弟、誇らしい

アルプス席では、楠本龍生選手(3年)を野球に導いた兄・迅一朗さん(26)も声援を送った。迅一朗さんは田辺工野球部時代、夏の和歌山大会で智弁和歌山に惨敗。小学生の弟が「僕が智弁和歌山を倒す」と野球にのめり込むきっかけを作った。実力をつけ、結果として同校に進む弟を誇らしく思った。今大会中、試合前には必ず「打って勝ってまいります」とメッセージが届き、準決勝の横浜(神奈川)戦では3点本塁打を放った。迅一朗さんは「小さい頃から野球を頑張ってきた弟との思い出が一気によみがえった。最後の夏、とにかく楽しんで」と笑顔で見守っていた。

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