第108回全国高校野球選手権愛知大会は27日、バンテリンドームナゴヤで準決勝2試合が行われ、愛工大名電と享栄が決勝に駒を進めた。愛工大名電は序盤から得点を重ね、中部大春日丘を寄せ付けなかった。享栄は競った展開から中盤に追加点を挙げ、星城の追い上げを振り切った。決勝は28日午前11時30分から同ドームで行われる。
愛工大名電6―1中部大春日丘
愛工大名電が好機に着実に得点を重ねた。二回に1点を先制し、四回に皆川の左前打で加点。五回には角の犠飛などで2点を加えた。制球のいい宮下から速球に威力がある清水への継投も決まった。中部大春日丘は六回に代打加藤の犠飛で1点を返すにとどまった。
中部大春日丘・和辻凌空主将はダブル主将として横田鉄伸投手とチームを引っ張ってきた。試合中は三塁コーチとして「プラスの声かけで自信を持たせる」ことを意識。二回に先制された場面では、伝令としてマウンドに立つ横田投手の背中をポンポンとたたき、「ここ抑えれば流れは来る。後は任せたよ」と声をかけた。「切り替えて投球に集中できた」という横田投手は後続を断ち、反撃を待った。愛工大名電は夏の準決勝で2度負けた相手。「3度目の正直を果たしたかった」と悔やんだが、「相方が横田で、(同学年の)チームメートがこの25人で良かった」と語った。斉藤真監督は「言葉や姿勢で引っ張る、チームで一番頼られる存在」と評価している。
享栄3―1星城
享栄が逃げ切った。一回、連打で無死一、三塁とし森迫の犠飛で先制。六回に菅沼の2点適時三塁打で突き放した。星城は九回、1点を返し、なお二死満塁の好機をつかんだが、リリーフに立った享栄の3番手・近藤に抑えられ、あと一歩及ばなかった。
星城の淀川隼杜選手は3点を追う九回二死一、三塁の好機で適時打を放った。「今日は『仲間もいる』と思い力まず打てた」と語り、「皆でつないで1点取り、最後まで戦い切れて良かった」と前を向いた。
決勝は28日午前11時30分からバンテリンドームナゴヤで行われ、愛工大名電と享栄が頂点を争う。



