服部七段、増田八段とのシーソーゲーム制し竜王戦準決勝勝利
服部七段が増田八段との一戦を制し準決勝勝利

第39期竜王戦本戦準決勝が7月27日に関西将棋会館で行われ、服部慎一郎七段が増田康宏八段に勝利した。両者は公式戦初手合で、勝者は挑戦者決定三番勝負に進む。

初手合の緊張感

対局室には服部が先に現れ、続いて増田が入室。増田は上座を譲ろうとしたが、服部が丁寧に譲り返し、増田が上座に着いた。東西に分かれていることもあり、これまで接点がほとんどなかったという。

「1度だけ練習で教わったことがありますが、他は全く接点がありませんでした」と服部は語る。振り駒で服部の先手が決まり、初手は▲2六歩。増田も△8四歩と応じ、角換わりに誘導された。

増田の新手

増田は関東の俊英で、2024年度と25年度の棋王戦で連続挑戦。25年度の五番勝負では藤井聡太棋王から2勝を挙げた。AIも使うが、独自の好みを重視するタイプとして知られる。

▲4五歩の仕掛けは定跡の一つで、服部は「ある程度研究も経験もあった」と振り返る。対する△8六歩が増田の新手で、従来は△4五同歩が指されていた。解説の山崎隆之九段は「間違いなく増田さんの研究手順です。先手はいきなり対応が問われた」と述べた。

シーソーゲームを制す

午後1時過ぎ、服部は体を大きく揺らしながら考え込む場面もあった。両者の研究と経験がぶつかり合う一戦はシーソーゲームとなったが、服部が制して挑戦者決定三番勝負に駒を進めた。