厳しい熱波が東へと移動する中、欧州ではこの週末、数千万人が記録的な高温に直面している。一部の国では死者数の増加が発表され、医療機関からは受け入れ能力が限界に達しつつあるとの報告が上がっている。
西欧では暑さが和らぐ見込みも、東欧で新たな警報
西欧では28日に暑さが和らぐ見込みだが、ドイツの気象当局は週末にかけてさらに最高気温の記録が更新される可能性があると警告。東欧の国々も、今後数日間にわたり相次いで最高レベルの「赤色警報」を発令している。
AFPの分析によると、英国、フランス、スイスで次々と記録を塗り替えている前例のない熱波が長期化するなか、27日には約2億人が35度以上の猛暑に直面したとみられる。
フランスで死亡率上昇、スペインでは212人の死亡関連
フランスのステファニー・リスト保健相は27日、国中を襲っている熱波の影響により、国内の総死亡数が通常よりも高水準になっていると仏紙ラ・トリビューンに語った。「全体の死亡率が前年の同じ時期を大きく上回る可能性が非常に高いことを示す指標が出ている」という。
スペイン政府も25日、過去4日間の熱波と212人の死が関連しているとの考えを示していた。
医療現場に深刻な影響、パリとウィーンで救急需要急増
仏パリの各病院によると、26~27日の救急外来の受診者数は通常より36%増加。ウィーンでも救急サービスの要請が15%増加し、人員を増強して対応にあたった。
ドイツで観測史上最高41.5度、42度の可能性も
ドイツ気象庁(DWD)は27日、国内の大部分に赤色警報を発令。夕方遅くには、ドイツ東部で観測史上最高となる41.5度を記録したと発表し、「42度に達する可能性も排除できない」とした。
デンマーク、チェコ、スイスでも記録更新
デンマークの気象当局は27日正午過ぎ、オーフス近郊の2か所で37度を記録し、国内の観測史上最高気温を更新したことを明らかにした。
チェコでもプラハ北方で40.8度を記録。観測史上最高を更新した。しかし同国の気象当局は、暑さのピークは28日とし、41度以上に達する可能性もあるとしている。
スイスの北部都市バーゼルでは27日に39度まで上昇し、3日連続で6月の国内最高気温の記録を更新した。
ルーマニアとスロバキアでも赤色警報発令
ルーマニアでも、赤色警報が新たに発令された。29日から7月1日にかけて全国的に記録的な猛暑に見舞われるとの警告を発した。スロバキアでも同様の警告が発出された。



