映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』の公開記念舞台挨拶が27日に都内で行われ、主演の岸井ゆきの、共演のツェン・ジンホア、真壁幸紀監督が登壇。イベント中、ジンホアから岸井へのサプライズの感謝の手紙が読み上げられ、岸井は言葉を詰まらせた。
岸井ゆきの、雨の中の来場に感謝
岸井は「雨がすごいなか、映画館まで足をお運びいただき本当にありがとうございます。この映画はスクリーンで観る価値のある映画です。この小さな世界をこのような大きなスクリーンで、途中で止められない状態で観てもらえることがとても重要です」と笑顔で語った。
本作は、最愛の母を失った主人公・ちづみ(岸井)が、旅先の台北でシンシン(ジンホア)という男性と出会い、喪失感の中で再生していく物語。岸井は「こうしてたくさんの方々にお集まりいただいてとても嬉しいです」と続けた。
ジンホア、約3カ月ぶりの来日に歓喜
シンシン役のジンホアは「また日本に戻って来られて嬉しいです! 昨日東京に着いてすごい雨だったけれど、おいしい焼肉を食べることができました」と約3カ月ぶりの来日を喜んだ。さらに、今回の来日で訪れたい場所があると明かし、「奈良に芸能人の方がお参りをするのにふさわしい神社があるそうで……」と切り出すも、岸井が「え……どこだろう?」と首をかしげると、ジンホアは「後で調べて教えますよ!」と笑いを誘った。
台北映画祭での上映が決定、チケット完売
来週7月4日には、ジンホアがアンバサダーを務める台北映画祭での上映が控えており、チケットはすでに完売。現地参加する岸井は「初めて行く映画祭なので凄く楽しみ。チケットが完売した事を後から聞いて。とても嬉しかったですし、そんな記念すべき映画祭のアンバサダーがジンホアさんというのも縁があるなと思いました」と喜びを語った。
ジンホアは「台北映画祭での上映には特別な気持ちがあります。私が慣れ親しんだ台北という場所で、母国語ではない日本語で芝居した作品が上映されるというのは新鮮。この映画のように、異なる文化を持った役を通して慣れ親しんだ場所を見るというような形なので、それがすごく特別な感じ」としみじみと語った。
ジンホア、台湾料理でのおもてなしを約束
さらにジンホアは「岸井さんと監督にお聞きします。台北映画祭の上映が終わった後にお時間はありますか? 食事でもどうですか?」と誘い、二人が「そのつもりでした!」と笑顔を浮かべると「台湾料理を味わえる場所にお連れしますよ!」と嬉しそうに予告。一方、真壁監督は「岸井さんが中国語で挨拶すると思うので、それもすごい楽しみです」と期待すると、岸井は「ええ、任せてください!」と中国語スピーチに意気込みを見せた。
互いの魅力を称賛
劇中でシンシンがちづみの良いところは「小さいところだ」と言うシーンにちなみ、撮影中に気づいた互いの素敵な一面をトーク。岸井はジンホアの魅力について「ポジティブなところ」とし、「ジンホアさんの言葉で“良いよ!”がお気に入りです」と微笑んだ。ジンホアも「岸井さんの芝居に対する集中力は素晴らしい。そして優しくて包容力が高い」と返礼。真壁監督は「お二人は誰に対しても平等に接するところが素晴らしい」と人柄を称えた。
サプライズの手紙に岸井が感涙
イベント中、ジンホアがサプライズで岸井と監督に感謝の手紙を読み上げた。手紙では「この物語を通してゆきのさんと出会えてとても嬉しかったです。役と同じ様に、慣れない場所、慣れない言葉の中でしたね。人はこうして交流することができるのだなとわかりました。このようなことのおかげで私はこの数年、仕事でも旅行でも自分の心をさらに開き、人の話を聞き、人に話を共有しようとしています。このご縁に感謝しています。とてもすばらしいです! またご一緒にできる日を楽しみにしています」と綴られた。
これに岸井は「本当に本当に嬉しいです。お手紙のサプライズも初めてでしたし、もう胸がいっぱいです」と感無量。感涙寸前でジンホアに感謝した。
監督とキャストがメッセージ
最後に真壁監督は「もし本作を気に入っていただけて、もう一度観たいと思ったら是非とも映画館で上映しているうちに御覧ください。違う劇場、違うスクリーン、違う座席で観ると初めてとは違った見方が出来ると思います」とPR。ジンホアも「この映画はとても神秘的なところがあったり、ロマンチックなところもあったりする映画です。寂しい気持ちや自分の心のうちを誰かと共有したい、そんな時に観るのがふさわしい映画だと思います」とさらなるヒットを祈願。岸井は「この映画で描かれているように、癒されるべき時は必ず来ると思います。焦らなくていいんだよということをこの映画に私自身も教えてもらったので、もしよろしければまた映画館に癒されに来てください」と呼び掛けた。
映画『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』は、吉本ばななの原作を映画化。2021年に新潮社から刊行された日本語原作を基に、ZIPANGO, S.L.を通じて許諾を得て制作された。2026年公開。



