熊本地震から一夜、イオンモール爆発や工場倒壊など深刻な被害の実態が明らかに、夜通し救助活動続く
熊本地震から一夜、イオンモール爆発や工場倒壊など深刻な被害、夜通し救助

イオンモール熊本周辺では29日未明、警察や消防の緊急車両が出入りしてサイレンの音も途切れることなく鳴り響いた。損傷の激しい施設南側では、消防隊員とみられる人たちが夜通し照明を照らしながら、施設内に入り「カンカン」と何かをたたきながら「誰かいますか」と声を響かせた。

施設敷地北側の出入り口付近では午前2時頃、安否不明者の関係者と思われる10人以上が詰めかけた。シートに膝をついて無事を祈るように施設を眺めたり、女性が泣き崩れたりする姿もみられた。

施設2階に入る雑貨店の店長(42)は地震後、屋外へ避難していた際に、すぐ背後から「バーン」という大きな破裂音が聞こえた。振り返ると、辺りは飛散した粉じんで白く覆われ、息苦しさを感じたという。けがはなかったが、「(爆発に巻き込まれて)死んでいてもおかしくなかった」と表情をこわばらせた。

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様子を見に来た近所の会社員(50)は「ショック。まだ安否が分からない人がいると聞く。早く救助されてほしい」と話した。

宇城市・氷川町

震度7を記録した宇城市や氷川町では、家屋の倒壊が相次いだ。同市松橋町では、木造家屋が倒壊。男性1人が家屋の下敷きになった。近くに住む男性の親族(64)は28日夕から行われた救助活動に立ち会った。男性はその後、搬送された。親族は「前回(2016年)の地震よりもひどい揺れだった。声をかけつづけたが、反応はなかった」とぼう然とした表情だった。

氷川町では消防などが倒壊した住宅の屋根に上って捜索、救助にあたっていた。

地震発生後に救助のために住宅内に入ったという男性(49)によると、住民の高齢女性は救助されたが、高齢の男性が閉じ込められたままで、発生直後は声が聞こえていた。その後、警察や消防も駆けつけ、本格的な捜索が行われたという。

近くに住む別の男性(75)は「発生から時間がたってしまった。暑さもあるし、早く見つかってくれれば良いのだけど」と心配そうに見つめていた。

日本製紙八代工場

煙突が倒れ、複数の従業員が閉じ込められている日本製紙八代工場。29日未明も消防車両が工場の周辺に次々と集まり、周辺には規制線が張り巡らされ、重機を載せた車やストレッチャーを運ぶ人たちが行き交った。

工場の従業員男性によると、28日の地震直後から従業員とその家族の安否などを尋ねる会社からの一斉メールが何度も届いているという。男性は「まだ取り残されている人たちがいる。早く救出してほしい」と祈った。

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