ネパール水力発電トンネル救助難航、専門家「前例のない事態」
ネパール水力発電トンネル救助難航、専門家「前例のない事態」

ネパールで発生した土砂災害により被災した水力発電所の坑道で続く捜索救助活動をめぐり、オーストラリアの救助専門家アーノルド・ディックス氏は7日、今回の災害では、これまでにない課題が突きつけられていると語った。

前例のない同時多発的な救助活動

8月26日に中国とネパールの国境付近で発生した氷河の崩落と土石流災害では、少なくとも1385人が死亡、5500人以上が行方不明となっている。行方不明者の中には数百人の水力発電事業従事者が含まれている。

救助活動が13日目を迎える中、国際トンネル協会(ITA)の会長を務めるディックス氏はSNSへの投稿で「これまで直面したことのない状況に直面している」とし、「異なる場所でそれぞれ危険や不確実性と直面しながら、複数の救助活動が同時に進行している」と説明。「救える命が残されている可能性がある」と述べた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

三つのレベルでの捜索続く

ネパールの全土では7日、伝統的なヒンズー教の儀式に則り、国家追悼の日を迎えたが、ネパール軍のラジャ・ラム・バスネット報道官は、同日の救助活動も「初日と同じペースで続けられている」とAFPに話した。

同報道官は「われわれは地上、上空、そしてトンネル内という、異なる三つのレベルで捜索・救助活動を進めている。一人も取り残されていないことを確認している」と述べた。

坑道からは、4日にネパール人2人、5日には中国人男性1人の計3人の作業員が救出されており、さらなる生存者発見への希望がつながった。

国際支援と専門家の決意

救援活動には中国、インド、韓国などから、外国人専門家がネパールチームを支援している。ディックス氏もその一人だ。

2023年にインドのウッタラカンド州で発生したシルキアラ・トンネル崩落事故の際、17日間にわたり閉じ込められた男性41人の救出活動で主要アドバイザーを務めたディックス氏は、「われわれの真価は、救った命だけでなく、見捨てない命によっても測られる」と語った。

また、「シルキアラ事故は、可能性が低いことと不可能なことを混同してはならないということを私に教えてくれた」と付け加えた。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ