混雑に伴う事故をどうしたら防げるのか。群集事故を研究している関西大学社会安全学部の川口寿裕教授(群集安全学)に聞いた。
事故が起きる危険な密度とは
――どういう状況になると事故が起きるのでしょうか?
1平方メートルあたり3~5人の密度になると、ドミノが倒れるような事故が起きるといわれます。入場待ちの行列のように一方向に人が並んでいて少しずつ進むような状況で、誰かがつまずくなどして前の人の背中を押し、連鎖的に転倒がつながっていきます。
一方、1平方メートルあたり10人程度以上の密度になると「群集なだれ」という現象が起きます。前後左右の人と密着し、体が浮いているような状況で、誰かがしゃがみ込んだり倒れたりして隙間ができると、つっかえ棒が取れたようになり、同心円状に転倒が広がっていくものです。この密度で事故が起きると、先に倒れて下敷きになった人は圧死してしまう危険性があります。
消費者事故調が動いたコンサート
――消費者安全調査委員会(消費者事故調)が動くきっかけになったのは2024年に催されたコンサートでした。当日の会場写真や居合わせた人の証言から、どのような危険性があったと考えられますか?
薄暗い中で人が滞留している…
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