「カレンダーの奴隷」にならないCEOの仕事術 会議を減らす具体策とは
「カレンダーの奴隷」にならないCEOの仕事術 会議を減らす具体策とは

データ基盤製品を手掛ける米Databricks(データブリックス)のCEO、アリ・ゴドシ氏は、会議が多すぎる日々を「カレンダーの奴隷」と表現し、スケジュールを圧縮して本来の重要な仕事に取り組む手法を明かした。企業価値1900億ドル(約29兆円)の同社の成長戦略とは。

「カレンダーの奴隷」と「Kill meetings」

「会議嫌い」で知られる米JPMorgan Chaseのジェイミー・ダイモン会長兼CEOと同様に、会議が多すぎる日々を嫌っているのが、データ基盤製品を手掛ける米Databricks(データブリックス)のCEO、アリ・ゴドシ氏だ。会議が多い日は何も仕事を進められず、「背中に荷物を何個も乗せている」ような状態になると言う。

Databricksの企業価値は1900億ドル(約29兆円)で、米シリコンバレーで最大級かつ最も急成長しているソフトウェア企業の一つだ。ゴドシ氏によると、会社を成長させる鍵は「優秀な人材をより多くの会議に参加させること」ではなく、彼らが1日中会議室に閉じ込められないようにすることだという。

スケジュールを圧縮し、空いた時間を確保

ポッドキャスト「Long Strange Trip」の最近の放送でゴドシ氏は「私はスケジュールを圧縮するようにしています」と語った。

「つまり、カレンダーには何も入れないようにしているということです。結局は予定で埋まってしまいますが、それでも空いている時間を確保でき、本来の重要な仕事に取り組みます」

ゴドシ氏によると、毎週月曜日、水曜日、金曜日の午前8時に、同氏とチームは会議を開いて「本来の重要な仕事」――つまり、会社が直面している最大のボトルネックを特定し、それを解決するためにどう協力できるかを話し合う。

「当社が10倍成長するために必要な、大きな問題の解決に取り組みたい」と同氏は語った。

それ以外は、ゴドシ氏は自分のカレンダーに会議を入れられるのを避けたいと述べた。会議が立て続けに入った日は、単に疲れるだけでなく、自分自身のスケジュールをコントロールできなくなることを意味するからだ。

「午前8時から午後5時、6時まで会議が続くような日があれば、私はその日、自分のカレンダーの奴隷になったのだと考えます。カレンダーのために働いているだけです」と同氏は語った。

自分自身の優先事項に集中する代わりに、他人の要求に応えることに1日を費やすことになる。「まるで荷物を背負っているようなものですよ」

会議はさらなる会議を生むだけ?

この点について、米Fortuneは、さらなるコメントを得るためDatabricksに取材を申し入れた。

企業が常にスピードアップを求められる現在のビジネス環境では、さまざまな問題を解決するために会議を新たに設定し、関係者を何人も招集したくなる気持ちに駆られる。しかし、すぐに会議そのものが気を散らす要因になることもある。雑談に時間を費やしたり、本題から脱線したり、社内用語だらけになって話が行き詰まってしまうからだ。

実際、ソフトウェア大手の米Atlassian(アトラシアン)が2024年に実施した調査では、会議の約4分の3が「情報の共有」という点で効果的ではないことが分かった。また、回答者の77%は、会議は単にさらなる会議を生み出すだけだと答えている。