らい予防法廃止の「いつの時点で」旧厚生省の返答に怒り 竪山さん
らい予防法廃止「いつ時点で」旧厚生省の返答に怒り 竪山さん

らい予防法の廃止が決まった際、旧厚生省の職員が星塚敬愛園を訪れ、「現代の医学的知見に照らし合わせても法律が存在する必要はない」と説明した。しかし、竪山勲さんは「いつの時点で法律は必要なくなったのか」と疑問を抱き、問いただしたものの納得できる返答は得られなかった。

国の姿勢への怒り

竪山さんは「法が人権を侵したことへの反省が何もない。被害を精査し、今後の対応まで決めるのが責任の取り方ではないのか」と述べ、国の姿勢に怒りを覚えた。

その頃、同園に入所していた作家・島比呂志さんが九州弁護士会連合会に一通の手紙を送った。法曹界は傍観のままでいいのか――。この言葉が弁護士たちを動かした。

九州大での発言と提訴への道

1998年2月、九州大で開かれた九弁連のシンポジウムで、竪山さんは「国の責任を明らかにせずに救済ができるのか」と声を上げた。裁判で争うべきだと訴えたかったが、弁護士費用を考えると言い出せなかった。