2017年に北九州市のアパート「中村荘」に放火し、住人6人を殺害したとして殺人などの罪に問われた元住人の井上浩二被告(58)の裁判員裁判で、第5回公判が14日、福岡地裁小倉支部(三芳純平裁判長)で開かれた。被告が犯行に及んだかという「犯人性」に関する立証が始まり、検察側は証拠として被告方や現場付近などの防犯カメラの映像を示した。
検察側が提示した証拠
検察側は、被告方などから押収したガストーチや当日着用していたとする白のベストや赤サンダル、白の原付きバイクを提示。被告方から現場までと周辺の計71か所の防犯カメラ映像のうち、バイクの映像など24か所で被告が映っていると主張した。
証人尋問での証言
証人尋問では、防犯カメラ捜査を担当した警察官が、映像に映る人物と被告の同一性について問われ、「各カメラは被告の原付きバイクや着衣の特徴を捉えている」と証言した。
弁護側の主張
弁護側は、事件発生とされる時間から約20分後にディスカウントストアにいる映像などは被告だとした一方、夜間の映像であることなどに触れ、「複数の映像に映し出されたバイクと、それに乗った人物が全て同一と言えるのか」などと主張した。