大学生の部活・サークル離れ浮き彫りに 文科省調査、就活対策に時間か?
大学生の部活・サークル離れ 文科省調査で判明

文部科学省が実施した全国学生調査で、大学生の授業出席時間は多い一方、予習・復習や部活動・サークル活動への参加時間が少ない実態が明らかになった。同省は、学修や課外活動より早期化する就職活動対策に時間を割かれている可能性があるとみている。

調査の概要と結果

調査は2025年度の「全国学生調査」で、2025年10月から2026年3月にかけてインターネットなどを通じて実施された。全国の国・公・私立大学の94%にあたる734大学の2年生と最終学年の計約127万人を対象とし、約32万人が回答した。文科省は結果を9日に公表している。

2年生の平均的な1週間の生活時間では、「授業への出席」が16~20時間が27.7%と最多で、次いで21~30時間が23.9%だった。一方、「予習・復習・課題など授業に関する学習」は1~5時間が54.3%と最多だった。

大学設置基準との乖離

大学の質を担保するための最低限の水準を定めた文科省の「大学設置基準」では、1単位の取得に授業・授業外を合わせて標準45時間の学修が必要とされている。予習や復習には授業の2倍の時間を充てることを想定しており、文科省の担当者は今回の結果について「大きな課題」としている。

また、部活動やサークル活動の参加状況についても調査結果が示されており、コロナ禍以降、サークル活動が下火になっている可能性が指摘されている。

今後の課題

文科省は、学修時間の確保や課外活動の活性化に向けた取り組みを大学側に促す方針だ。就職活動の早期化が学生の時間配分に影響を与えている可能性も踏まえ、今後も調査結果を踏まえた検討を進める。