精神科医が語る「やりたいことがわからない」は自然な状態 休むことの大切さ
精神科医が語る「やりたいことがわからない」は自然な状態

精神科医のTomy氏は、多くの人が抱える「やりたいことがわからない」「自信が持てない」という悩みについて、それは決してマイナスな状態ではなく、医学的に「アパシー(無気力状態)」と呼ばれる自然な反応だと指摘する。この状態は、受験や仕事、子育てなど大きな目標を達成した後に一時的に気持ちが動かなくなるもので、異常でも後退でもないという。

アパシーとは何か

Tomy氏によれば、アパシーは燃え尽き症候群や大きな役割を終えた後に誰にでも起こりうる心の反応だ。例えば、受験を終えた大学生が急に無気力になる「スチューデント・アパシー」や、定年退職後にうつ状態になるケースが代表的。これらは「一区切りついたあと」に起きるごく自然な状態であり、焦る必要はない。

休むことの重要性

この時期に「やりたいことを見つけなきゃ」「早く次を決めなきゃ」と焦るほど、何も見えなくなる。燃え尽きているときに無理に何かを始めても心は動かない。Tomy氏は「まずは休んでいい。ぼんやりしていていい」と強調する。少し気持ちが戻ってきたら、「これ、ちょっとやってみようかな」と思えるものを軽い気持ちで試してみればいい。うまくいかなければやめてもいいし、楽しくなければ続けなくていい。

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小さな試行錯誤が道を開く

人は動いてから意欲が湧く生き物だ。小さく試し、合わなければ離れる。それを繰り返すうちに、なんとなく続いているものが残り、それが今の自分にとっての「やりたいこと」になる。Tomy氏自身も父を亡くした後にアパシーになり、そこから抜け出した頃にブログを書き始めた。読者を増やす方法や面白くする方法を考えるうちに楽しくなり、それが「Tomy」という活動の始まりで、出版にもつながった。

「好き」はどんどん更新される

Tomy氏は「好き」という感情は固定されたものではなく、経験とともに変化していくものだと語る。今はやりたいことが見えなくても、休み、小さな行動を積み重ねることで、新たな「好き」が見つかる可能性がある。焦らず、自分のペースで進むことが大切だ。

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